鰻・郷土料理 あげつま

創業天明 2 年 (1782 年 )。大正 11 年に、山形では初めての川魚料理専門の料理屋として開店したあげつま。当時は旅籠屋も兼ねていた。平成 16 年に料亭部分を大幅リニュー アルしたが、ゲストを迎える温かな灯火は時代を経ても変わらない
すべての工程を手間暇かけて丁寧に
奥羽の老舗で味わう本物の「鰻料理」に舌鼓
奥羽の名将・最上義光の城下町が置かれた山形市。七日町交差点から東に向かうと、多くの寺院が立ち並ぶ小京都へ。悲劇の美姫・駒姫の菩提寺である専称寺に隣接する、喧噪とは無縁の静謐な佇まいの料亭に今日も明かりが灯る。ご紹介する〈鰻・郷土料理 あげつま〉は、江戸時代に松島湾の天然鰻を山形に広め、現在に至るまで本物の味を追求してきた老舗の鰻・郷土料理店だ。
割く、串打つ、焼く、蒸す、焼く。手間暇かけたあげつまの鰻。炭火で焼いた昔と変わらぬ自慢の味を堪能するなら、やはり名物のうな重が外せない。小売店で流通する海外産鰻よりも濃い旨味が特徴の国産鰻を惜しげも無く使用し、秘伝のタレと絡め、炭火で焼かれた逸品に舌鼓。
あげつまでは、鰻はもちろん、酒は地酒の純米酒、味噌や醤油も地物、味醂は三河の本味醂、米は高畠有機米つや姫、山椒は地元高瀬産を自家挽きなど、調味料から食材までできる限り本物を使用している。また、鰻料理だけでなく、山形名物のいも煮や米沢牛、鯉のうま煮など山形の郷土料理を味わえるコースも見逃せない。県内外の純米酒、焼酎なども豊富に取り揃えているので、お酒好きなゲストにもきっとご満足いただけるだろう。
創業以来、本物の味を求めて二百余年。来る者は迎え、去る者を送り、対する者と和す。五五十、一九十、二八十。大にしては方處を絶し、細にしては微塵に入り、活殺自在なり。木津無庵の和合の妙術を心に構え、昔も、今も、そして未来に続くあげつまの自慢の味を、ぜひご賞味あれ。

あげつまの真髄でもある鰻料理には、全て厳選された日本産鰻を使用。秘伝のタレを絡め、炭火で焼いた昔と変わらぬ自慢の逸品。定番のうな重や山形の郷土料理を味わえる お膳など豊富なメニューが用意されている




店内はテーブル席、カウンター席、掘りごたつ席に加え、前日までの予約必須のお座敷席が用意されている。お座敷席には山形芸妓・山形舞子を呼ぶことも可能
店舗情報
鰻・郷土料理 あげつま
住所 | 山形県山形市緑町3-7-48 |
電話番号 | 023-631-2738 |
営業時間 | 昼 11:30~15:00(LO14:00) 夜 17:00~22:00(LO20:30) 日曜夜 17:00~20:00(LO19:00) ※ 食材が売り切れ次第閉店。 月曜祝日の場合、日曜夜と同時間に営業 |
定休日 | 火曜日(祝日の場合、翌日) |
ホームページ | http://agetsuma.co.jp/ |