すし 碧海

霧島の栂(ツガ)を使ったカウンターに8席のみというシンプルで上品な設えの店内。気さくな大将との会話も愉しんでいただきたい。確実を期すなら早めのご予約を
奄美にしかない海の幸を中心に
鮨と料理をおまかせコースで
青い板皿にすっと置かれた鮨の姿は、まさに奄美の海を泳ぐ魚の如し。この鮨を提供するのは、奄美大島の中心街・屋仁川に暖簾を構える〈すし 碧海〉。紺碧の碧に海と書いて“あまみ”。地元で人気なのはもちろん、同店を目的に奄美大島に訪れるリピーターを増やし続ける鮨店である。
同店のコンセプトは、“奄美の魚は美味しい”。そこには南国の食材を料理人の技術によって昇華させ、地元の食材の魅力を広く発信していきたいとの想いがある。お品書きはおまかせコースのみ。奄美の固有種ホシレンコダイ、加計呂麻(かけろま)の真珠貝、奄美に自生する天然の松茸など、漁師や農家との対話も大切にしながら信頼関係を築き、徹底した鮮度の仕入れを実現。その上で、その日に入った食材を見極めたコースを構成し、奄美の旬で目と舌を存分に愉しませてくれる。時には鮨ネタにする魚を1週間以上寝かせ、旨みを引き出すこともある。
大将の川下泰史氏は、「都ホテル 博多」や東京の「なだ万」、地元長崎の日本料理店で研鑽を積み、その後京都の名店「さえ㐂」で鮨の基礎を積む。鮨はもちろんのこと、日本料理の技法を活かした料理の数々は、鮨屋の域を超えていると評判だ。奄美の美味を引き立てる黒糖焼酎や日本酒も豊富に揃っているので、料理と一緒にぜひ一献。
やわらかな照明が照らす上品な店内には、霧島の栂材を使ったL字のカウンターが配され、気の合う仲間との少し贅沢なお食事や、大切な方との記念日にも申し分ない。島外から訪れたお客様をお連れすれば、必ずお喜びいただけることだろう。
目の前で職人が鮨を握る臨場感も存分に。気さくな大将と交わす会話と、〈碧海〉ならではの鮨と料理をお愉しみいただきたい。観光や仕事で奄美を訪れる際は、ぜひご予約を。

日本料理の修業を積んだ川下氏が手掛ける料理は、鮨屋の域を超える逸品が揃う。同店で食事をする為に奄美大島を訪れるリピーターも増えているという

加計呂麻島の真珠貝

加計呂麻島のアオリイカとキャビア

珊瑚礁に生息するウデナガカクレダコ林檎土佐酢ジュレ

南方系三大高級魚のハージン

店名の“碧海”を表すように青い板皿に乗った鮨は実に美しい姿をしている。沖縄にも無く、もちろん本土にも出回らない奄美の魚介を中心に使う一品は、他の土地では味わえないここだけの味。未体験の鮨と料理との出会いが待っている。写真はコハダ。※仕入れでネタは変わります
店舗情報
すし 碧海
住所 | 鹿児島県奄美市名瀬柳町11-1 泉ビル1F |
電話番号 | 0997-52-1575 |
営業時間 | 18:00~ |
平均予算 | 15,000円 |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://www.linoisland.com/sushi-amami |
※表記価格は税込み価格です