もてなしのかくれ家 すわや

里山に忽然と現れる一軒宿というシチュエーションは、大切な方へのサプライズ旅にもうってつけだ。スモール&ラグジュアリーな佇まいは、まさに“かくれ家”にふさわしい
2020年「日本の小宿10選」のひとつ
一日4組限定、和のオーベルジュ
あぶくま高原道路の石川母畑インターを降りて北へ。水田と深い森、いくつかの集落を経て、「ひょっとして道を間違えたかも?」と、少しばかり心配になった頃、忽然と現れる小さなオーベルジュ〈もてなしのかくれ家 すわや〉。風雅な長屋門に揺れる暖簾をくぐれるのは、一日にわずか4組のみ。日常を忘れ、心と身体を癒す、至福の時間の始まりだ。
もともと、湯治場としての歴史のあるこの温泉は、源泉かけ流し。客室それぞれに趣きの異なるプライベートな温泉風呂が設えられている。到着し旅装を解いて、まずはひと風呂…。そんな贅沢も他のお客様を気に掛けることなく、想いのままに。
旅のハイライトとなるお食事は、目にも鮮やかな旬の素材を使った独創的な会席料理のご用意となる。お客様が席についてから調理をはじめ、できたての料理が一品一品丁寧に供される。一切の妥協をしない料理人の厳しい目で選び抜いた逸材を、一番美味しく、美しく。吟味された器、季節を宿す繊細な盛り付の佇まいに、箸を止め思わず見入ってしまうほど。そして、一口食べれば、まさに口福。
帰路も時間も運転も一切気にかけることなく、心から寛いで目の前の美酒と美食を堪能する。これぞまさに食を愉しむための泊まれるレストラン—オーベルジュならではのもの。さらにそこに、名湯三昧という愉しさも加えて、ここ〈すわや〉では和のオーベルジュの醍醐味を五感で堪能いただきたい。堅苦しさを感じさせない、親しみやすい接客が、旅慣れた方からも好評で、「日本の小宿10選 2020」に選出されたというのも多いに頷ける。
〈すわや〉を訪れるために旅をする。一度訪れたらまた戻ってきたくなる。そんな至福の場所へ大切な方を伴ってあなたもぜひに。

和のオーベルジュとして、季節感を感じられるのはもちろん、伊勢海老や松茸等の高級食材もふんだんに使われる。1日4組だけのために供される料理は、目に美しく舌に美味しい品々だ


貸切風呂「石風呂」。もともとは湯治場としての歴史があるお湯。湯船に浸かれば心も体も癒やされる

客室「月庭」。部屋からは目の前の庭を独り占め。夜には幻想的な姿が浮かび上がる

店舗情報
もてなしのかくれ家 すわや
住所 | 福島県石川郡玉川村四辻新田津間32 |
電話番号 | 0247-57-2684 |
宿泊料金 | 2名様の場合、1名様 22,000円〜 (1泊2食付き・税別) |
定休日 | 無し ※館内メンテナンス等の為、休館となる場合あり |
ホームページ | http://suwaya.net |