三日月堂・花仙

使い込んだ特注の銅板に歴史を感じる 均一化された機械では出せない手作りならではの形が何ともおいしそうで、心がほっこりする「鎌倉どら焼き」 箱詰めも用意されているのでお使いものにも最適だ
一級和菓子職人が手掛ける鎌倉銘菓で
心和むひと時を
<三日月堂・花仙>の「鎌倉どら焼き」を、鎌倉散策の愉しみに数える人は数知れず。手ごねで丁寧に生地を練り、特注の銅板で一枚一枚大切に焼き上げる皮は、こんがりふっくら美しいキツネ色。みっしりと詰まった餡は、小豆から煮て上質なザラメだけで煉ることで、さっぱりとした甘さに仕上げることが身上だ。皮と餡の絶妙なハーモニーは、さすが3代続く老舗ならではのもの。
初代上原半十郎氏がカステラ専門店として、東京池袋に看板を掲げたのは昭和4年のこと。平成4年にはここ鎌倉に移転オープンし、「鎌倉どらやき」は平成13年に神奈川県銘菓指定を受けるほどの人気となった。現在は3代目がその味を守り、2020年6月には創業91年を迎える。どら焼きの他にも2枚看板とも言える人気の味、“鎌倉”が万葉集で詠われ、その万葉仮名から名前をとった、もなか「可麻久良」をはじめ、季節の上生菓子、羊羹や栗饅頭等、目にも美しい和菓子の数々が店先を彩るが、どれも一度は味わっていただきたい粒ぞろいである。
鎌倉を本店に、関東一円に店舗を展開する同店。風雅な本店には甘味喫茶を併設し、地元の人たちや一年を通じて訪れる観光客の方々へ、鎌倉らしい上質な時間と味わいを提供している。お抹茶と上生菓子のセットや、夏は涼やかなかき氷、冬には暖かいぜんざいやしることいった甘味をお伴に、寛ぎと語らいの時間を過ごされてはいかがだろう。遠方からのお客様をお連れしても、きっとお喜びいただけるに違いない。




風流な門をくぐり庭を眺めながら店内へ 店内甘味処では、お持ち帰りでは味わえない、作りたての味を是非どうぞ

〈三日月堂・花仙〉の和菓子は、シールの刻印まで手作業にこだわり、一つひとつに職人の真心が滲む 一級和菓子職人ならではの見事な腕前を目でもお愉しみいただきたい
店舗情報
三日月堂・花仙
住所 | 神奈川県鎌倉市山ノ内133-11 |
電話番号 | 0467-22-8580 |
営業時間 | 9:00〜16:00 |
ホームページ | https://www.casen.co.jp |