ご紹介する〈京都蒸溜所〉は、日本では珍しいドライジンの蒸溜所だ。ジン発祥の地・英国でジン製造に携わっていた蒸溜技師を招へいし、ブレンディングアドバイザーに洋酒研究の第一人者・大西正巳氏を迎え開花した独自の、京都だからこそのジン。数ヶ月間レシピを試し続けた結果誕生した「季の美 京都ドライジン」は、数世紀にわたって最高級の日本酒を生み出している伏見の名水と、柚子、山椒、宇治の緑茶をはじめ、京都産の厳選されたボタニカルを含む素材を原料とし、ジンでは珍しくお米からつくるライススピリッツが使用されていることも、他のジンとは一線を画する点だろう。
織物や陶芸、和紙といった数百年に及ぶ伝統を支える人々のインスピレーションをも醸す〈京都蒸溜所〉は2018年、日本のドライジン生産者では初となる「インターナショナル・ジン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤー」に輝き、2021年に同賞を再度受賞する等、その活動が国内外でも高く評価されている。
この〈京都蒸溜所〉の季の美の世界観を凝縮した空間が、初のブランドハウスとなる「季の美House」だ。同館では、「季の美」のつくりが学べるセミナーを開催、ジンの歴史を紐解くコーナーや店舗限定グッズの販売もある。江戸時代からの唐紙を継承するKIRAKARACHOが文様監修したデザインの壁紙をはじめ、築100年以上を経た京町家を改装した館内には、古き良きそしてモダンな京都ならではの美意識が息づいて、お酒を嗜まない方もお愉しみいただける空間となっている。
INSPIRED BY TRADITION CRAFTED IN KYOTO。日本が誇る四季の美しさ・旬を閉じ込めた味わい︱京都だからこそ成しえた京都発ドライジンの魅力を五感で体感いただける「季の美House」へとぜひ足をお運びいただきたい。
