京都𠮷兆 嵐山本店

書院造の天井に「流水」の画が描かれた一室。天井板に純金箔を貼り、薄い和紙を重ねた上に膠(にかわ)で波の絵を描き、その上に銀箔を押して、色止めに明礬(みょうばん)を塗った、14代中村清兄による上品で贅沢な作品。2023年には、この画を日本を代表する日本画家の作品へ新調する予定。嵐山を借景に京都の四季を感じる庭も見ごたえがある
「世界之名物 日本料理」を
心からのおもてなしと共に味わう
春は桜、酷暑の夏にも涼やかな大堰川、秋の紅葉、そして冬は雪。平安時代より貴族の別荘地として知られる嵐山には、日本の美を凝縮したような四季がある。この嵐山の名所・渡月橋からほど近い、川沿いの風雅な屋敷にゲストを迎える料亭〈京都𠮷兆 嵐山本店〉へと皆様をご案内しよう。
創業者・湯木貞一氏が1948年に開業した𠮷兆嵯峨店を引き継ぐ嵐山本店は、現在3代目となる総料理長・徳岡邦夫氏がその暖簾と格を守る。「世界之名物 日本料理」を信条に供される料理は、茶懐石の形式をベースに、京都はもちろん日本各地の最高の食材を日本料理の感性と技で作り上げる逸品で、国内外の食通を唸らせている。伝統の本質を踏まえ、美味しさを常に追求、解析し、時代に合わせ新たな表現も試みながら、日本料理を世界に発信し、評価を得ている。
創業者が収集した骨董価値の器、北大路 魯山人の作品をはじめオールドバカラ等、世界的にも希少な器で供される一皿一皿には美が宿る。味わいはもちろんのこと、料理の“景色”も存分に愉しんでいただきたい。
部屋がいくつもあり、美しく雅な建築やしつらえは、居心地の良さだけでなく、美術的な価値も高く、それを守り伝えていくことも使命としている。また、ゆきとどいた気配りのある接客にも、全ては訪れるお客様に最高の時間をご用意し、お喜びいただくために、という真心が滲む。
わからないこと、リクエスト等どうぞ遠慮なく、その要望に対し礼と心を尽くしてくれるのが〈京都𠮷兆 嵐山本店〉のおもてなしの神髄とも言えるだろう。老舗料亭と聞くと、それだけで尻込みしてしまう…という方も多い事と思う。が、ぜひ一度は訪れていただきたい。真の名店とは懐が深く、そして温かい。

季節の移ろいを五感で愉しめる料理を提供し、「世界之名物 日本料理」を具現化している。「鮎の塩焼」

「油目椀」

「松茸の座敷焼」

3代目総料理長 徳岡邦夫氏の料理を堪能いただきたい

「蓮の八寸」
店舗情報
京都𠮷兆 嵐山本店
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺 芒ノ馬場町58 |
電話番号 | 075-881-1101 |
営業時間 | 昼 11:30~15:00(L.O.12:30) 夜 17:00~21:30(L.O.18:30) |
平均予算 | 100,000円 |
定休日 | 水曜日、年末年始 |
ホームページ | https://kyoto-kitcho.com/ |