仙次郎はさがけ米

伝統農法・はさがけで稲を天日干し
地域の観光誘致にも寄与
読者の皆さまは「はさがけ」という言葉をご存じだろうか?木を高く組んだ稲架(はさ)と呼ばれる梯子状のものに、刈り取った稲をかけて天日干しにする工程を指すもので、その期間は1週間から10日間。乾燥機に籾を入れ一晩で乾燥させる昨今の技法と比べものにならない人手と手間、時間がかかる。が、稲に残った栄養分までがしっかり米にしみ込んで、香りが豊で噛むほどに甘みと旨味を感じる逸品に。
ご紹介する〈仙次郎はさがけ米〉は、新潟県新発田市(しばたし)で米作りを手掛ける兼業農家の取り組みから誕生した。初代仙次郎は父親世代の70代。そして、2代目仙次郎は兼業で農業を営む40代。美味しい米にこだわった結果、選んだ手法がはさがけだった。専業農家の初代から、はさがけ米の伝統を引き継ぎつつ、農家の中では若手とされる2代目世代が手掛けるからこそできる農業を目指し、昔ながらの天日干しをしたはさがけ米を定番品に、農薬を使用せずに栽培し、はさがけをした「農薬不使用栽培はさがけ米」も販売を開始。販売サイズをお試しやギフトに適した1キロサイズを上限にするなど、時代に即したアイデアが光る。お米の他にもはさがけ玄米を焙煎しじゃがいもと合わせたグルテンフリーの「玄米麺」や、はさがけ玄米を焙煎しティーバッグに封入した、贅沢な香湯のような「はさがけ玄米茶」。はさがけした餅米を丁寧に搗いて職人が1枚ずつ手のしをすることで餅本来のコシを愉しめる「杵つき手のし餅」など、数多く手がけている。
また、仙次郎では通常は秋の収穫の時期にだけ姿を見せるはさがけを一年を通して建てっぱなしにし、季節に合わせた装飾や、イルミネーション、ライトアップを施す等、はさがけが新発田市の代名詞となり、観光誘致に寄与できるようにと“魅せる農家”としてもその歩みを進める昨今だ。
じっくりと天日で干したはさがけ米の美味しさを、是非ご自宅で。食にこだわる方への贈りものとしても、きっとお喜びいただけること請け合いだ。





店舗情報
仙次郎はさがけ米
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 土曜、日曜、祝日 |
ホームページ | http://www.senjiro.com |
※表記価格は税込み価格です