北村真珠養殖株式会社

対馬の海と真珠への情熱
奇跡の一粒を身に着ける喜びを提供
世界の人々を魅了してやまない日本の養殖真珠は、四季が巡りくる自然と豊かな海、そして人智の結晶。今回ご紹介する〈北村真珠養殖株式会社〉は、国内の真珠養殖を語る上で欠くことのできない老舗の真珠養殖企業であり、1901年、現社長の高祖父である北村幸一郎氏が三重県で真珠養殖に着手したことにその歴史の幕を上げる。
北村氏は穏やかで汚染のない長崎県対馬の海に着目し、1921年から同海域での初の真珠養殖を開始する。低温・低栄養という水質によって真珠の成長が遅く、通常ならば10ヶ月程度で出荷となるが対馬産は19ヶ月。その結果、真珠層が何層にも重なり「巻き」が厚くなり、冬場の海水温がぐんと下がることで、真珠層の巻きも緻密になる。こうして、表面がきめ細やかで深い光沢を湛えた真珠が北村真珠の特長として定着していった。
昭和6年には真珠の加工技術と関西最大の貿易港を持つ神戸に実店舗を設置。生産加工も手掛けるようになり、この対馬で生まれた真珠は、国内向け販売はもとより、スイスやニューヨークへ販売員を派遣するなど欧米への輸出が増大し、戦争や自然環境の変動といった数多の危機を経験しながらも、日本の真珠産業の一翼を担う存在として技術や伝統を守り続け今日へと至る。
また、伝統を受け継ぐと同時に、常に新しい価値創造を目指す同社では、「真珠の色目は白ピンク系で形は丸」という固定概念の枠を超え、これまで日の当たらなかった「いびつで青い真珠」に光を当てる。自然が生んだ偶然の造詣に対馬の深い海の色を宿した「対馬紺(ツシマブルー)」、廉価版の「海蛍」、そして市販品の9割に用いられる「調色」という彩色加工を一切行わない「無調色」。この3つのブランドを軸にオーダーメイドも可能なので、是非神戸の店頭で、運命の一粒と出会っていただきたい。







店舗情報
北村真珠養殖株式会社
住所 | 兵庫県神戸市中央区山本通2-8-13 |
電話番号 | 078-221-6331 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
定休日 | 土日祝 |
ホームページ | https://www.kitamura-pearls.co.jp/ |