叶 匠壽庵/寿長生の郷

〈寿長生の郷〉の象徴ともいうべき梅林 3月には約千本の城州白梅が一斉に花を咲かせ、芳香が漂う たわわに実がなる初夏には、梅狩りイベントも開催され、 収穫された梅の実はお菓子へと姿を変えて日本各地に届けられる
日本の原風景の中で励む
農工ひとつの菓子づくり
琵琶湖、瀬田川のほとりにある小さな丘陵、大津市大石龍門の地に、<叶 匠壽庵>とみんなが集い合っている。ここで「みんな」というのは、小動物や鳥たちから可憐に花を咲かす野の草木、そしてそこに人々が参加させてもらっているという意味だという。農業を基とした菓子づくりから始まり、お茶を点て〝一服どうぞ〟と美味しい時間を過ごし、気が向くままに〝山の小屋でお食事を〟と、そんな小さな頃に育った故郷のような安らかな気分にさせてくれる郷が、そこにはある。
春一番に、<寿長生の郷>の野にはつくしやふきのとうが芽出て、うぐいすが鳴く山は藪椿の赤で燃えるように色付く。千本の梅林は次々と花を咲かせ、それが真っ白の絨毯となってゆるやかな丘陵地を覆い、池近くでは谷漠の地鳴りのように響く声も心地良い。細くうねった郷の花径では、普段人の目にもとまらず知らずに踏まれている草々が、〝私も、こんなに綺麗に咲くのよ〟と、可愛い花をつけて生命のゆらぎを教えてくれる。夕すげが咲き、青田に蜻蛉が止まり、やがて秋穂田になると、山の神のおなり、秋虫も行列して山祭りに参加する。紅葉が郷の大地を埋め終わった頃、山鹿が谷を渡り、郷に点在する山小屋の上を猿が駆け遊ぶ。そして、白い綿のような雪が、また来る春の備えを告げてくれるのだ。
こうして<叶 匠壽庵>は<寿長生の郷>で流れる時間を過ごし、暮らしている。豊かで、繊細な変化に富んだ日本の自然の中で、この世この生、そんな授かりもの預かりものを集めて励む菓子づくりのかたちが、<寿長生の郷>には息づいている。

小豆や餅、葛など、和菓子づくりに欠かせない素材を使った甘味が味わえる茶房も 写真は「ぜんざい」(税込)880円

四季折々の旬の食材で仕上げられた懐石料理も楽しめる お茶席付、税込6,600円(要予約)

季節にちなんだつくりたての生菓子とお抹茶が味わえる茶席は、(税込)1,100円(受付時間10時〜16時)

口の中でほろほろとほどける小豆と、とろけるようにやわらかな求肥が絶妙に調和する代表銘菓「あも」に使用するのは、その品質と希少さから“幻”と称される春日大納言小豆 職人がその日の小豆の状態に合わせて一釜一釜手炊きし、丹精込めて仕立てる 1本(税込)1,296円

限定販売の梅酒「寿長生の郷 梅蔵」には、〈寿長生の郷〉で大切に育てた城州白梅を使用 300ml(税込)1,320円、500ml(税込)1,980円
店舗情報
寿長生の郷
住所 | 滋賀県大津市大石龍門4-2-1 |
電話番号 | 077-546-3131 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 水曜日(季節により変動あり) |
ホームページ | http://www.sunainosato.com |
商品のご注文・お問い合わせ
電話番号 | 0120-465-320 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
定休日 | 日曜日、祝日、年末年始 |
ホームページ | http://www.kanou.com |