天ぷら料理さくら

サクっと揚げた海苔の天ぷらに、溢れんばかりの生雲丹を乗せた「雲丹の雪塩」は、雪塩が雲丹の甘みを引き立てる人気の逸品。※料理の内容は、季節や仕入れで変わります
道東の旬の恵みをふんだんに使った
ここでしか味わえない至高の天ぷら
道内ではダントツの1位、国内でも有数の水揚げ量を誇る釧路港。そこで水揚げされる魚介を中心に、江戸前とはひと味違う独創的な天ぷらを食べさせてくれるのが、ご紹介する〈天ぷら料理さくら〉である。
店主の朝日隆仁氏は釧路育ち。子どもの頃から当たり前のように食べていた、地元でしか食べられない魚介のおいしさを武器に、好きな接客を楽しめる飲食店を始めようと、この〈さくら〉を開業した。天ぷらの技術は独学だが、その味は「ミシュラン北海道」にも掲載されたほど。もともと揚げ物が苦手という朝日氏が、自身が胸焼けせずに食べられる油を追究。その揚げ油には、太白胡麻油と綿実油を使い、独自の割り合いで配合する。太白胡麻油は軽いだけでなく、同時に素材にコクを乗せてくれるのだという。
メニューは、おまかせコースのみ。食材は道東の魚介のなかでもとくに釧路港にあがるものが7割ほどを占める。札幌の高級店でも入手できない魚を仕入れることができるのも、地元の強み。煮つけや焼き魚、フライにしかしない魚を、工夫を凝らしながら天ぷらにすることから、新たな美味しさが生まれることも多い。
9月の中旬頃から晩秋にかけて水揚げされるサンマは、脂が乗っていて美味しさが際立つ。そのサンマを大葉と一緒に巻いて揚げるサンマの天ぷらは、内側になるにしたがい中はまだ身がピンク色。刺身と天ぷらの中間のような揚がり方で、サンマのようでいて、かつて味わったことのないサンマに出会うことができる逸品だ。
店は完全予約制。地元の方はもちろん、観光で訪れた方、遠方からお越しのお客様に道東の美味しさを自慢したい時にも自信を持ってお連れすることができるここ〈さくら〉は、天ぷらの名店である。

イクラ。イクラの醤油漬けは自家製

サンマ。どれも天ぷらのネタとしては珍しいものばかり。中でも、旬の時期に釧路港で水揚げされるサンマを三枚におろし、大葉と一緒に巻いて揚げる「サンマの天ぷら」は、中心部分がレア状態となっており、新鮮なサンマを使うからこその旨みと絶妙な食感を愉しめる

明太子

ズワイガニ

雲丹。雲丹を海苔で巻いた天ぷらは、上の写真で紹介している「雲丹の雪塩」とはまた違う味わいで雲丹の美味しさを堪能できる

丁寧に処理された小川水産の「雲丹」は、その品質も味も一級品。豊洲市場でも高値で取引される道東自慢の品

目の前で店主が揚げる天ぷらをすぐに味わえるカウンターは、目も耳も愉しめる特等席

畳敷きとなっている個室は、テーブルに椅子が配されているので、寛ぎながらゆっくりと食事をしていただける

山口県旭酒造の獺祭(だっさい)やドンペリ白、オーパスワンなど希少な酒類も取り揃えている

店は細い裏道を入ったところにあるので、先ずは「栄楽街南口」の看板を目印に
店舗情報
天ぷら料理さくら
住所 | 北海道釧路市栄町3-2-12 栄楽街南口 |
電話番号 | 0154-31-1177 |
営業時間 | 17:00〜23:00(L.O.22:00) |
平均予算 | 20,000円 ※平均予算は税込み金額の目安です |
定休日 | 日曜日 ※事前予約で営業可 |
ホームページ | https://tenpura-sakura.owst.jp |