天ぷら 正心庵

店内はL字のカウンター8席のみ。目の前でうどんを茹で、天ぷらを揚げていく。熟練の技をご覧あれ
現代まで受け継がれる一子相伝、門外不出の技法
伝統の稲庭うどんと愉しむ旬の味覚
160年もの歴史を紡いできた稲庭うどんの老舗「佐藤養助商店」。既に多数の店舗を展開しているが、稲庭うどんの新たな魅力を味わっていただくため、2018年8月8日にこれまでの店舗とは全く異なる〈天ぷら 正心庵〉を開店した。佐藤養助の稲庭うどんと地物の旬の食材を使った天ぷらとのコラボレーションが、食通の間で話題にならないはずがない。
同店が看板を上げるのは、佐藤養助総本店の向かい。高級感ある数寄屋門をくぐると、小さいながらも手入れの行き届いた和の庭園が広がる。店内に入るとまず驚くのが、座席が少数のカウンター席のみだということ。確かに、一度にたくさんのゲストをお迎えすることはできないが、一人ひとりのゲストを大切にもてなし、料理を一番美味しい状態で召し上がっていただきたいという想いを体現した結果なのだ。うどんの茹で手と天ぷらの揚げ手。それぞれの道を究めた熟練の職人が腕を振るう様子を、カウンター越しからライブ感覚で楽しめるのも同店ならではの愉しみの一つ。
お品書きはランチタイム限定の「天丼」「定食」、ディナーは職人が趣向を凝らしたコース料理をご用意。天ぷらの食材は毎朝市場に出向き、その時期の旬の食材を吟味。出来る限り地物の食材を選定する。稲庭うどんも、八代目佐藤養助が自ら手掛けた厳選の麺を提供。茹でたうどんを8の字に盛りつけるのは、佐藤養助ならではのスタイル。喉ごしの良いうどんと相性抜群の麺汁。素材の風味を活かした天ぷら。交互に食べ比べながらご堪能いただきたい。
ほとんどの店では天ぷらうどんの主役は天ぷらであり、うどんは引き立て役に徹する。しかし、同店においてはうどんも天ぷらも両方が主役。奇跡的な均衡によって保たれる究極の味覚。足を運び、あなた自身で体感していただきたい。


お出しするうどんは、八代目佐藤養助自らが一本一本手綯いした厳選のもの。練る、綯う、延ばすの工程が手作業によるもの。3日間手間暇かけて丁寧に仕上げていく



茹であがったうどんをくるっとねじる独特の盛りつけは、佐藤養助独自のスタイルだ。

ディナーのコース一例。旬の素材の天ぷらと稲庭うどんに加え、前菜やお造り等もお出しする。味も量も文句なしの贅沢なメニュー構成だ
店舗情報
天ぷら 正心庵
住所 | 秋田県湯沢市稲庭町字稲庭81 |
電話番号 | 0183-55-8885 |
営業時間 | 昼の部 11:00〜15:00 夜の部 17:00〜20:00(要予約) |
平均予算 | 昼 2,000円 夜 5,000円 |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | http://www.sato-yoske.co.jp |