小松 CUCINA ITALIANA

元百万遍町に構える店舗は、オーナーの祖母が生前に70年間暮らし、長年にわたって居酒屋としても愛されてきた古民家を改装した落ち着きのある佇まい。祖母の代まで受け継がれてきた「小松」姓を店名とし、外観は当時のまま、内装も残せるものは残している
祖母から受け継いだ古民家で
臨場感溢れるイタリアンを
元百万遍町、油小路通りと一条通りの角。閑静な住宅街に店を構える〈小松〉は、2021年3月にオープンした新進気鋭のシェフが手掛けるイタリア料理店。
オーナーシェフの石田晋司氏は、地元京都生まれ。大阪あべの辻調理師専門学校を卒業後、国内におけるイタリアンレストランの代表格と呼び声高いイタリアンの名店「PONTE VECCHIO(ポンテベッキオ)」の厨房に入り、西梅田店で8年、北浜本店で8年勤務。その北浜本店での4年間は料理長を務め、これまで培ってきた技術と経験をもとに〈小松〉をオープンさせたという実績の持ち主だ。
シェフが独立の地として選んだのは、幼いころから慣れ親しんだ母方の祖母の家。「この家で居酒屋を営んでいた祖母は生前、“小松”の姓が自分の代で途絶えてしまうことが心残りだと話していました。その“小松”を店名として残すことで私が受け継ぐと共に、名前と同じように永く地元で親しまれる店にしていきたいと考えて、この場所、この店名に決めたのです」と石田シェフは語る。
メインフロアとなる1階には、キッチンを望む臨場感溢れるカウンター席が10席。音や香りなど、調理の段階でしか感じることができないその一瞬一瞬を全身で感じることができる。
季節を大事にしたいとの思いから、常に新しい食材を探し続け、その食材を活かした料理をコースにて提供する。また、ワインとのマリアージュを愉しむ食通も多いことから、丹精込めて仕上げた一皿に合わせて、イタリア各地から取り寄せたワインを味わえるペアリングも用意している。
店内には日本らしさの中にもモダンなテイストが共存し、ほど良い隠れ家感が漂う。仲間同士や大切な人との日常的な食事をはじめ、2階の個室席を利用しての接待や記念日の利用もおすすめしたい。

同店では、ランチ・ディナー共に旬の食材を使い、その日限りのコース料理を組み立てる。仔羊の炭火焼きロースト

小鮎のコンフィ

数種のチーズを詰め込んだパスタとコーン

アオリイカとクレソンのアーリオオーリオとイカ墨を練り込んだキタッラ

レーニアチェリーとパンナコッタのドルチェ。料理に合わせたワインのペアリングも用意しているのでぜひご一緒にお愉しみいただきたい

オーナーシェフ 石田 晋司氏


メインとなる1階のカウンターは10席。目の前で料理が出来上がっていく臨場感を味わいつつ、シェフから食材や調理法などについての話を聞くこともできる。サーブされるまでの時間も愉しんでいただきたい

2階席は、屋根や壁が建設当時のまま残されており、レトロな雰囲気がただよう空間
店舗情報
小松 CUCINA ITALIANA
住所 | 京都府京都市上京区油小路通一条上る元百万遍町557 |
電話番号 | 075-285-3696 |
営業時間 | Lunch 11:30〜15:00 (L.O. 13:30) Dinner 18:00〜23:00 ※事前予約のみ |
平均予算 | Lunch 5,500円 Dinner 13,200円 ※平均予算は税込み金額の目安です |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://cucina-komatsu.apage.jp |