川場村こしひかり 雪ほたか
株式会社 雪ほたか

甘く、冷めても美味しい〈雪ほたか〉。大粒のモチモチ感は他に類を見ない絶品だ。2004年より、“新嘗祭”に向けて「皇室献上米」の取り組みがスタート。 以来、川場村から9名の斎耕者が皇室に米を献上している
雪解け水と恵まれた土壌
皇室も認めた“幻の米”
熱い思いを語るのは、株式会社 雪ほたか代表取締役 小林 政幸氏である。小林氏が食卓の健康を願い、群馬県川場村で作っているのは、こしひかり〈雪ほたか〉。米の銘柄として馴染みがないと思われる方も多いだろう。それもそのはず、〈雪ほたか〉は一般流通はせず、宮中において天皇・皇后陛下の拝謁を許された「皇室献上米」であった。つまり、少し前までは“幻の米”だったのだ。
〈雪ほたか〉の歴史は古く、弥生時代まで遡る。川場村で発掘された土器に米が付着しており紀元前より米づくりを行っていたことが推測される。その後、沼田城を治めた真田一族・真田昌幸により、川場村の水田は飛躍的に整備され、農作物に水を供給するための用水路が完成した。この用水路は現在も川場村の田を潤している。
近年では「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」において通算12回金賞受賞。さらには「お米日本一コンテスト」でも最高金賞を獲得、文字通り「日本一の米」に選ばれている。そんな〈雪ほたか〉の美味しさの秘密を紐解いていこう。まずは「良質な雪解け水」である。ミネラル豊富な日本百名山武尊山の雪解け水が流れ出し良質な水がたゆたゆと田に届けられる。そして生産者こだわりの「土づくり」だ。水田の徹底した土壌検定を行い、必要な養分を補給して窒素肥料を極力減らしている。完熟の良質な堆肥のみを使い、藁は積雪の前にすき込むという手作業を惜しまない。伝統的な減肥栽培を守り、さらに努力を重ねている。減肥栽培は実りが少ないというリスクがあるが、恐れず品質第一に量より質を目指しているのだ。
皇室も認めた、幻の米〈雪ほたか〉を、ぜひご賞味いただきたい。美味しさと共に生産者の思いが届くような、至福の時間を過ごせるはずである。

国内で最も権威ある米の格付けといわれる、国内最大規模の米の品評会「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」で、過去12回の総合部門金賞を受賞

田植えまつり。男子は白装束に烏帽子、女子は絣の着物に鳥追笠の古式衣装で、早乙女、早男に扮して農業体験授業を行う

黄金に輝く美しさ、頭を垂れる稲穂


川場村の田園風景。大きな虹が米づくりを讃えているかのようだ。日本百名山武尊山より湧き出るミネラルたっぷりの天然水と、手間暇を惜しまない生産者の管理により、〈雪ほたか〉が育まれる。さらに高地であるため、夏は涼しく上質な米を生みだす
店舗情報
株式会社 雪ほたか
住所 | 群馬県利根郡川場村大字生品2670 |
電話番号 | 0278-25-3331 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
定休日 | 土曜日、日曜日、祝日 |
ホームページ | http://www.yukihotaka.jp/ |