御福餅本家

御福餅本家の看板商品「お福餅」。抹茶本来の風味を愉しめる「抹茶餡お福餅」もぜひ味わいたい。店内では地元産伊勢茶「わたらい茶」と共に味わえる。作り立ての美味しさは格別だ
伊勢の優しい“お福分け”
こだわりの甘味も愉しめる名店
少し大きめのひと口サイズが、おやつ時にほど良いボリューム。頬張れば、なめらかなこし餡と餅の歯切れの良さが絶妙のハーモニーを奏でる〈御福餅本家〉のお福餅は、お伊勢参りがブームになった江戸の頃に起因する銘菓だ。創業は280余年を遡る元文3年。創業初代の小橋長右衛門が“お福分け”として、旅人に餡餅を振る舞ったことが始まりとされている。
餡をつくる小豆は北海道産「きたろまん」。口当たりの良いなめらかなこし餡に仕上げるため、皮を取り除いている。同じく北海道産の「はくちょうもち」のみを使った餅は季節の天候によって水加減、火加減、炊き加減等日々細かく調整し、もっちりとした柔らかさの中にもハリのある歯切れの良い食感を愉しませてくれる。また、餅をくるんだこし餡の独特のくぼみは伊勢の二見浦に打ち寄せる波の形を表現したもので、“あんつけ職人”と呼ばれる職人が、一粒ずつ丁寧に仕上げていく手詰め製法を守り通しているのも同店のこだわりだ。
また、エージレス包装等によって、保存剤・防カビ剤不使用の生菓子でありながら、製造日から7日間日持ちするので自分へのご褒美、お取り寄せスイーツとしてはもちろん先様への贈答品としても安心してご利用を。
〈御福餅本家〉の本店は、JR参宮線・二見浦駅から徒歩5分。海岸へと至る風雅な「夫婦岩表参道」沿いにあり、店内ではこのお福餅をはじめ、バラエティ豊かな「お福包み餅」や、山梨県八ヶ岳の天然氷を製造する「蔵元八義」の天然氷を使ったかき氷等をゆっくりと味わっていただける。またお食事メニューとして伊勢うどんも取り揃えている。お伊勢参りの際にはぜひ足を延ばして訪れていただきたい。


お福餅の手詰め風景「あんつけ職人」が、餅をこし餡でくるみ、その餡に一つひとつ丁寧に手作業で波の形に整えていく作業の様子

お福餅とこし餡で包んだお福包み餅。「餡なし白餅」「きなこ」「ココア」「抹茶」等の様々なバリエーションをご用意。いずれも一口サイズで可愛らしい

伝統ある「お福餅」の手詰め風景を見ながら甘味を味わえる「お福餅本家 本店」。和の趣のある空間で、ゆっくりと旅の情緒をお愉しみいただける

お福餅は8個入り750円(税込)、4個入り480円(税込)と手ごろな価格。製造を含め7日間日持ちがするので、手土産や贈答品にもおすすめだ
店舗情報
御福餅本家
住所 | 三重県伊勢市二見町茶屋197-2 |
電話番号 | 0596-43-3500 |
営業時間 | 9:00~17:00(L.O.16:30) |
定休日 | 年中無休 |
ホームページ | https://ofukumochi.com |