有限会社 高橋木工製作所

有限会社 高橋木工製作所

最先端の加工機の精度と熟練の職人技の融合
曲線と曲面を取り入れたオンリーワンの家具造り

　まず、先入観なしに、右ページの写真をご覧いただこう。一体何に見えるだろう。風紋によって刻一刻と姿を変える砂丘のようにも、太古の時を殻に刻む貝のようにも見える—。今まで誰も目にしたことのなかった形、そして作り得なかった稀有な形を持つ家具と言うべきか。ガラスのテーブルトップを外せば、オブジェとしても成立する芸術性の高さを持つ。

　この作品を手掛けたのは、大分市に昭和22年創業の〈有限会社高橋木工製作所〉。オーダー建具・オーダー家具製作、オリジナル家具・木製品制作、修理・リメイクを手掛ける同社だが、オーダー品の製造の根幹にあるのは、「図面通りの家具は、本当に心地良いのか?」ということに尽きる。同社では、依頼された通りに制作するのではなく3DCAD・2DCADを使って、0から図面を書き起こす。そして、それがどんなに不可能と思われるものでも、高度な技術と創意工夫によって、ご依頼主の想いを具現化する。そこにさらに、「この人だったら、このご家族だったら、どんな風に使いたいだろう」という、使い手の生活動線からの視点を取り入れて、設計段階で意見や提案を加えることで、より一層使い手にとってのオンリーワンかつ愛着の品となるようにしていくことが同社のスタイルだ。

　また、作り手である職人の想いを形にするオリジナル品は、「見たことがないデザイン」「既存品とは違う切り口で付加価値があるデザインであること」がコンセプト。大分県に数社しかない「3次元加工機」NCルーター、3DCADを駆使した作品は、国際見本市等のイベントや見本市でも常に話題を集め、デザイナーとのコラボレーションによるオリジナル製品がいくつも誕生している。

　材を選び、道具を準備し、誰にも見えない部分にまでこだわって、最高の製品を具現化する—。10年、30年、もっと先へ。末永く愛せる家具を本当に望んでいる方にこそご用命いただきたい、木工製作所である。

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