柊家

夕刻になると外塀の軒先に灯りが点る 京の風情に満ちたその佇まいに、思わず足を止める観光客も多い
心からの寛ぎをお約束する
創業200年の名旅館
賑わう御池通を南に折れて麩屋町通へ。と、土壁に格子の引き戸が目に入り、古都の風情を今に残した景色に、タイムスリップしたような心持ちになる。ここは、皇族方をはじめ、文人墨客、政財界の要人や京都観光に訪れる国内外のお客様を200年にわたってお迎えしてきた京都屈指の老舗旅館〈柊家〉。創業は幕末の文政元(1818)年まで遡り、現在は6代目当主がその歴史を受け継いでいる。
200年の老舗旅館と聞くと気後れする方もおいでかもしれない。柊家においては、そのようなご心配は無用。玄関に揚げられた「来者如歸(らいしゃにょき)」の言葉には、我が家に帰ってきたように寛いでいただきたいという想いが宿る。「昔から格はあってもものものしくはなかった」との言葉を寄稿文に残したのは文豪・川端康成である。「京阪の他の宿に泊まった後でも柊家へ落つきにゆき、中国九州の旅の行き返りにも〈柊家〉によって休む」とも。その言葉の通りに、肩の力を抜いてゆっくりと、心から寛げる宿。
お部屋は、創業当初の建物を含む数寄屋造りの旧館と、新しさの中に〈柊家〉の伝統と変わらぬおもてなしの心を受け継ぐ新館からお選びを。客室のほとんどに独立した高野槇の内風呂を備え、地下水をくみ上げた湯は肌に柔らかで、清しい木の香りに旅の疲れが和らいでいくのがわかる。
お食事は、京野菜や近郊の海から仕入れる旬の食材を用いた京懐石をお部屋出しで。市内中心部に位置するため買い物や観光にも最適だ。
京の町の華やぎと、館内の静と。二つの京都を肌で感じて頂けることだろう。

旧館の部屋から眺めた坪庭の景色

2006年に完成した新館の客室

朝食は和洋いずれかからお選びいただける 自然の味わいを生かした京懐石は、器や季節感あふれる盛り付けも目の保養

部屋付きの内風呂でトイレと独立しているのでゆっくりとお使いいただけるのもうれしい配慮だ

旧館の室内
店舗情報
柊家
住所 | 京都府京都市中京区麩屋町 姉小路上ル中白山町277 |
電話番号 | 075-221-1136 |
宿泊料金 | 2名様の場合 1名様 36,000円 〜 90,000円 (1泊2食付き、税別) |
ホームページ | https://www.hiiragiya.co.jp |