株式会社 佐田建美

株式会社 佐田建美

世界が注目する技術とアイデアで創作する
日本の組子とドイツの家具KÖLN32

　「木で創れないものは無い」。ご紹介する〈佐田建美〉が目標とする言葉だ。同社代表取締役・佐田時信氏は、現在、一般社団法人全国建具組合連合会の理事長を務め、また、国宝の修復を手掛けるため、文化庁が指導する全国伝統建具技術保存会に岡山県からは唯一所属する技量の持ち主でもある。

　地元・真庭の木材を使い、薄紙一枚すら通すことのない精巧緻密さを誇る「真庭組子」、ドイツの合理性を生かしたオーダー家具「KÖLN32」、自由な発想とチャレンジ精神から生まれた世界が驚く木製のスーパーカーやユニット式の別荘等、実に多彩な作品を手掛ける佐田氏の活躍は国内外のメディアでも取り上げられている。同社の真庭組子は、日本を代表する高級ホテルで1800坪の美術館と称される「The Okura Tokyo」のメインロビーを飾り、国内外の賓客の目を愉しませている。

　平成2年、佐田氏はバイク仲間の橋本保雄氏と共に、ドイツのツーリング旅行に参加。ホテルオークラの副社長、橋本氏との出会いを通して日本の伝統文化を大切にするオークラの精神に感銘を受けたことも、佐田氏の創作に大きな影響を与えている。

　また、旅先で出会った家具の素晴らしさに触れたことが、ドイツ家具作りの原点にある。旅行から10年を経て完成した「KÖLN32」は、空間を採寸し、まさに思うままのサイズを叶えるドイツ生まれのオーダーシステム家具として同社人気の製品となっている。

　〈佐田建美〉では、真庭組子は和の伝統を。「KÖLN32」にはドイツのマイスターの伝統をしっかりと踏襲。成り立ちや技法を尊重し、決して安易な融合はしない。それも佐田氏の美学でもある。ショールームでは、真庭組子、ドイツ家具、和の建具をはじめ木製スーパーカー等を見学できるので、開館日をお問い合わせの上、ぜひご来訪いただきたい。

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