株式会社 市村工務店

世界的な建築家前田圭介氏が設計した、風雪から家屋を守るための屋敷林「居久根(いぐね)」という文化を取り入れた建物。3次元断面を可視化しながら施工計画や精度を確認する3Dビューアーと、1/100サイズの構造模型をフル活用して施工。植栽は、岩手県気仙町の「奇跡の一本松」をイメージして松を植え、アオダモ、モミジなどで緑豊かな景観を創出している。この建物は、宮城県荒井駅の南にある商業施設「IGOONE ARAI(イグーネ荒井)」
伝統的な宮大工の知識と技術を継承し
最先端の技術を融合する建築会社
「建築とは、単なる建物ではなく、そこに携わる人と人との繋がりであり、技術、経験、知識、美的感覚といったすべてを総合した芸術であると考え、仕事の成果は作品であるという思いで完成品には魂を入れています」。これは、ご紹介する〈市村工務店〉のウェブサイトから。
創業は明治25年(1892年)。現社長は4代目となる〈市村工務店〉。寺社を中心とした伝統的建築物の修復や、マンション、ビル、学校や病院といった大型施設、一般住宅の設計・施工の他に、土木事業までを手掛ける総合建築業として数々の実績を持つ。宮大工の伝統技術を守りながらも、時代に即した最新技術を追求することがポリシーだ。
大工からはじまった歴史を持つだけにその技術力は極めて高く、多くの宮大工が在籍する。中でも、木造建築部門の大工集団「株式会社丸健」は、国指定の重要文化財「旧済生館本館」の復元や、国宝「羽黒五重塔」の保存修復など、歴史的にも重要な建築物・建造物の工事を担い、後世に日本の伝統技術を伝えるべく尽力する存在でもある。
また2021年には、フルオーダー住宅として展開する「ひだまりの家」がグッドデザイン賞を受賞した。住まい手とつくり手が一丸となって織りなす同社の家は、極めて高度な宮大工の知恵と技術を取り入れながらも、現在の住宅基準を大きく超える高気密・高断熱で施工されていることが高く評価されたもの。美しさと機能性を備え、理想の家を建てたいという方々が同社を訪れる。
「最高のものをつくろう!」を合言葉に、大規模施設や重要な文化遺産、そして一般住宅まで、〈市村工務店〉は常に人と社会のためにある。家族が末長く幸せに暮らすための家づくりを安心して任せることができる信頼のパートナーとしてどうぞご指名を。

霞城公園にある重要文化財「旧済生館本館」の移築復元

羽黒山参道にある国宝「羽黒五重塔」の、柿(こけら)屋根の葺替え

銀山温泉「本館古勢起屋」。大正・昭和初期のアールデコ様式の建物を改修。可能な限り元の古材を利用し、日本伝統の木組みの技を用いて当時の佇まいを再現。右下の写真は内観の様子


ファサードには杉材をふんだんに使用し、ブラインド効果を持たせた。一見するとランダムに組まれているように見えるが、緻密な計算の基に杉材を配置している。この建物の見どころであり、同社の技術力の証でもある。鉄骨の躯体工事は厳冬期間の中で行われ、極めて高い精度が求められる難工事だったということだが、斬新なデザインが街の新しいシンボルとなっている

伝統ある宮大工の高い技術と、高気密・高断熱の施工技術を持つため、設計事務所からの施工依頼も多い

コントラストが際立つガレージ付きのコートハウス。吹抜けのあるリビングは中庭へと繋がり、開放感溢れる空間を実現している。室内のライティングも秀逸だ


〈株式会社市村工務店〉社屋
店舗情報
株式会社 市村工務店
住所 | 山形県山形市久保田3-11-12 |
電話番号 | 023-644-6878 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 日曜日、祝日、一部土曜定休あり |
ホームページ | https://ichicom.co.jp |
施工エリア | ・山形県全域 ・宮城県仙台市周辺 ※詳細につきましてはお問い合わせください |