沈壽官窯

すべてが手作業により生み出される繊細で美しい薩摩焼「薩摩六種彫筒型香爐」
十五代に渡り継承される名門窯元沈家にて
薩摩焼の美と歴史を体感
鹿児島市内から北西に約20キロ、東シナ海を臨む江口浜にほど近い薩摩焼の里「美山」に在る〈沈壽官窯〉は、慶長年間から十五代に渡り受け継がれる歴史ある窯元だ。
慶長3年、かの豊臣秀吉の二度目の朝鮮遠征の折り、帰国の際に連行された多くの朝鮮人の中に、初代当主である沈当吉がいた。国を偲びながらその技術を糧として、生きなければなからなかった陶工達が、陶器の原料を薩摩の野山に求めて造り出した美しい焼物が「薩摩焼」の始まりだ。
美術館や売店、ギャラリーに庭園、窓越しに制作風景の見学ができる工房と、見所も満載で歴史的にも大変貴重な窯元である同窯は、多くのメディアにも取り上げられ、御夫婦や御家族、御友人同士と、幅広い層のゲストが訪れる。
伝統的な白薩摩・黒薩摩の茶道具から日用品まで幅広く制作を手掛ける作品は、すべてが職人による手作り。分業制のため多くの匠の技により、丹精込めて仕上げられる。
昔ながらの作品から当代の個性が光る独特な作品まで、その手にとってじっくりと吟味して頂きたい。あなたの気に入るものが必ず見つかるはずだ。また、オーダーメイドでの制作も可能となっている。
2011年4月にリニューアルした美術館、沈家伝世品収蔵庫では、初代から十五代までの歴代の作品のほか、沈家に残る貴重な古文書や図案等も展示。一つひとつの作品と、それらが生きた時代背景を知ることにより、物言わぬ作品たちが雄弁に語り始める。
薩摩焼をより深く知って頂くためご希望があれば、日本語・英語・韓国語に対応した音声ガイドの貸出も行っている。
継承される薩摩焼の美と歴史を、どうぞごゆっくりとご鑑賞いただきたい。

沈家の歴史や図案、初代から十五代までの歴代作品が展示される沈家伝世品収蔵庫

作品の全ては職人が丹精を込め分業にて制作される

なんとも美しい白薩摩の伏香爐

薩摩花瓶(秋草・牡丹)

十二代沈壽官が約150年前にシカゴ万博に出品した「猿使置物」
店舗情報
沈壽官窯
住所 | 鹿児島県日置市東市来町美山1715 |
電話番号 | 099-274-2358 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
定休日 | 第1・3月曜日 |
※美山インターは、鹿児島方面から美山での乗降は可能ですが、川内方面からは市来インターをご利用下さい |