滑川産のホタルイカ
富山県滑川市

漁にこだわる富山湾滑川沖の逸品
“水の恵み”を受けたホタルイカ
ホタルイカは日本近海に広く生息し、富山県以外の地域でも水揚げされる。そのほとんどが底引き網漁だが、ご紹介する〈滑川産のホタルイカ〉は、全国的にも珍しい定置網漁を行っている。
底引き網漁の方が水揚げ量は多くなるが、あえて定置網漁を行うのには理由がある。ホタルイカの雌は産卵期を迎える春、深い海から海岸近くへと上がってくる。北アルプスの清らかな雪解け水と、ミネラル豊富な伏流水が注ぎ込む富山湾。その中央部、滑川沖に設置した定置網では産卵期を迎えた雌だけを漁の対象とし、固定された定置網はホタルイカの身を傷付けにくいからだ。産卵期を迎えた雌のホタルイカは成熟していてその身は大きく、さっと茹でるとプリプリとした食感と口の中に広がる内臓の旨味を愉しめる。底引き網で雄のホタルイカや未成熟のホタルイカを一緒に獲るのとは大きく違う。〈滑川産のホタルイカ〉のブランドたる所以である。
富山湾に春の訪れを告げるホタルイカ。その漁期は3月〜6月。漁船は毎日午前2〜3時に出港し、海岸から目と鼻の先にある11ヶ所の定置網へ。傷みやすく鮮度が命のホタルイカは、滑川沖の水深333mから汲み上げられた冷たく清らかな海洋深層水を利用し、鮮度を保ったまま漁港へ運ばれる。水揚げ後すぐに入札が行われ、漁の開始から2〜3時間後には取り扱い業者の元へ届く。漁港と漁場が近いという恵まれた環境、鮮度を保つための様々な努力により、新鮮そのものの状態で出荷されることも、他地域のホタルイカとは大きく異なる。さらに滑川市の保有する次世代の急速冷凍機で冷凍されたホタルイカは、解凍後に生で内臓ごと食することもできる。
日本最古の記録として享保21年(1736年)加賀藩の書物に「3月頃新川郡でコイカ(ホタルイカ)が獲れる」と記載のある滑川のホタルイカ漁。雪解け水、伏流水、海洋深層水。水がもたらす恵みを余すところなく受け、〈滑川産のホタルイカ〉は最高の状態で届けられている。





店舗情報
富山県滑川市
住所 | 富山県滑川市寺家町104 |
電話番号 | 076-475-2111 |
営業時間 | 8:30~17:15 |
定休日 | 土曜日、日曜日、祝日(12/29〜1/3は閉庁) |
ホームページ | https://www.city.namerikawa.toyama.jp/ |