筆匠 仿古堂

創業から120余年。筆にこだわり筆を愛する
老舗が手掛ける様々なタイプの高級筆
江戸末期、農閑期の糊口をしのぐ術として、奈良地方から仕入れた筆や墨を売ったことに端を発する熊野筆。発祥の地である熊野町は、日本有数の筆産業の地として広く知られる存在だ。この熊野町に工房を構える〈筆匠 仿古堂(ほうこどう)〉は、明治33年の創業から2022年で123年。書筆をはじめ、水墨画筆、胎毛筆、化粧筆など、さまざまな筆の製造・販売を主力とし、次代を担う筆作り職人や書家達の育成にも力を注ぎ、筆文化事業の発展にも貢献する老舗である。
登録商標である「暖心」は昭和初期に開発した世界発の“先揃え”の高級羊毛筆で、多くの書家が愛用する書筆としても知られる逸品だ。このほかにもカスタムオーダーの筆を開発するなど、筆づくりの歴史の中で受け継いだ職人の手で1本ずつ丁寧につくられる筆は、まさに美の結晶と言えるものだ。
また、女性スタッフがプロデュースする化粧筆は、毛質はもちろん持ち手の軸の使い心地にまでこだわっており、2022年秋からスタートの新たな高級化粧筆ブランドサイトfudemusume.comも注目を集め、同社の高級化粧筆は一度使うと手放せなくなる極上の使用感と仕上がりをお約束。お子様が生後初めてカットした毛髪をお預かりして一本一本手作業で筆に加工し、肌守りと共にお客様にお届けする「胎毛筆」は、心をこめた誕生祝におすすめだ。
同社の店頭には、沢山の筆が揃い、筆の試筆や使用感のお試しはもちろん、平日限定で2階「筆づくり工房」の見学や、事前のご予約制で筆づくり体験も可能。3階大広間では棟方志功をはじめ歴代の書家の作品が常設展示され見ごたえ充分だ。さらに、隣接する「筆の駅」を一般向けの貸ギャラリーとして開放する等、期間ごとに様々な展示による文化発信の拠点ともなっている。ご自身用はもちろんギフトや贈り物に適したアイテムまでが揃う通信販売もぜひご利用いただきたい。





店舗情報
筆匠 仿古堂
住所 | 広島県安芸郡熊野町出来庭10-6-23 |
電話番号 | 082-854-0003 |
営業時間 | 平日 9:00~17:00 土 9:30~16:30 日・祝 10:00~16:00 |
定休日 | 第3日曜日、年末年始、お盆 |
ホームページ | https://houkodou.jp/ |