美命の会所

縁起のいい吉祥柄で
日本の美と日本の心を結ぶ器たち
塗っては焼き、塗っては焼きを繰り返し、窯入れは上絵だけでも5回にのぼる。華やぎとアンティークな趣を持つ本金と本銀、そして、牡丹、松、菊といった吉祥柄の組み合わせの大胆な表現に目を奪われる。
その器の名前は「美命mikoto」。手掛けるのは、編集者として約20年間、雑誌や本を作る仕事に携わってきた佐々木明美氏だ。生地は窯元に、絵は絵師に。それぞれのプロたちの“得意”を活かし、佐々木氏自身は直接手を施さない代わりに、コンセプトやテーマを考え、デザインし、それを伝え形にすることで、美命の器は作られていく。紙から土へ。そして雑誌から器へとフィールドは変わっても、そこには編集者として重ねてきた経験が活かされている。
器をプロデュースする上で佐々木氏が大切にしているのは、単に器を作る、器を届けるのではなく、美命の器を通して、日本の美、日本の心も伝えていくこと。自然と共に生き、絵柄に願いや祈りを込めて、着物や道具を作ってきた先人の心を継承し、器に、表現していきたい、縁起の良いものを持っていただきたいとの想いから行きついたのが、吉祥柄だった。
器は既存の生地、モチーフ、色の組み合わせで作るセミオーダーが多いが、生地や柄をフルオーダーで作る場合もある。守護神や干支、名前や記念日を入れることも可能。欠けや割れも修理できるので安心してお使いいただける。
2016年には東京・九段下に「モノ コト ヒト をつなぐ つながる」がコンセプトの、ギャラリーサロン〈美命の会所 mikoto no kaisho〉がオープンを迎えた。オフィスビルの一室というまさに隠れ家的な空間には、美命の器を使った四季折々のテーブルコーディネートが用意され、丁寧に淹れた珈琲がふるまわれる。美命の器はオンラインでも購入可能だが、ブランドの世界観を体感できるギャラリーをぜひ訪れていただきたい。





店舗情報
美命の会所
住所 | 東京都千代田区神田神保町3-7-1 ニュー九段ビル3階 |
電話番号 | 090-2638-6596 |
営業時間 | 11:00〜17:00 |
定休日 | 日曜日、月曜日、祝日、夏季、年末年始 |
ホームページ | https://www.mikoto.jp/ http://mikotonokaisho.jp/ |