酒楽和食 あかり道

魚介はその時期に一番美味しいものを市場や漁師から直送で仕入れる。なかでも、北陸産や北海道産のズワイガニを活きたまま堪能できる「カニ刺し」は、新鮮な“生”ならではのみずみずしさと甘さがたまらない逸品。時には珍しい魚が入ることもあり、一期一会の美味を美酒とともに味わう至福の時間を過ごせる
活カニと独創性豊かな加賀料理を
ゆったりと愉しめる隠れ家的名店
「せっかくお酒を呑むなら、鮮度抜群の美味しい魚介料理を食べたい。その上、居心地が良くて隠れ家的な穴場ならなお良し!」——そんな左手党の果てなき願いを叶えてくれるのが、今回ご紹介する〈酒楽和食 あかり道〉である。
板場を守る店長の川北剛さんは、熊本随一と名高いカニ料理が自慢の名店「カニ・加賀料理 かど福」で調理の技術やおもてなしの心を学び、14年前(2008年)に同店の姉妹店〈酒楽和食 あかり道〉の店長に。元漁師という「かど福」の大将の下で修業した確かな目利きにより、旬の魚介を全国各地から直送で仕入れ、それぞれの素材の良さを存分に生かした一品料理をふるまっている。
看板メニューは何といっても新鮮な活カニ料理。薄味で上品な味わいに仕上げた「金沢おでん」(冬季限定)でカニ面をいただけるなど、季節を感じさせる創作料理も人気が高い。
もちろん“旨い肴には旨い酒”。同店には、川北さんの酒好きが高じて全国から取り寄せたという日本酒が、純米、純米吟醸酒を中心に、お酒の旬に合わせてずらりと並ぶ。お酒を飲む合間のお口直し用に「和らぎ水」の用意もあるので、つい長居してしまいそうだ。
またグラスの空き具合を見ながらお酒をすすめてくれるなど、つかず離れずのほど良い距離感でお客様一人一人への目配りを大切にする姿勢も、同店が支持される理由の一つ。
白木のカウンター越しに板場の丁寧な手仕事を眺めながら、銘酒に合わせた一品料理でゆるりと過ごす。料理に合うお酒を探求すべく飲み比べを愉しんだり、料理人との会話を楽しんだり……。メニューにはない料理もできる限り対応してくれるので、気軽にリクエストしてみるのもオススメだ。

本店「かど福」の大将譲りの確かな目利きと独創性豊かな料理が同店の真骨頂。写真はカニの旨みが凝縮された「カニの甲羅焼き」

カニ本来の風味を愉しめる「カニボイル」

熊本名物の新鮮さが際立つ「馬刺し」

肝を加えた濃厚なバターソースがクセになる「あわびのバター焼き」

店舗が「銀杏通り」に面していることから、カウンターテーブルには銀杏の白木を使用。小上がりもあるので、お1人様はもちろん、気の置けない友人や大切な人と語り合いながら一献傾けるのも愉しい
店舗情報
酒楽和食 あかり道
住所 | 熊本県熊本市中央区花畑町13-26 第一銀杏ビル2F |
電話番号 | 096-356-1355 |
営業時間 | 17:30~24:30 (L.O. 24:00) |
定休日 | 日曜日 |