髙志の宿 髙島屋

国登録有形文化財に泊まる贅沢
本物の日本文化を今に伝える宿
「新潟の奥座敷」とも呼ばれる岩室温泉は「霊雁の湯」の別名を持ち、その開湯には同地の名主である庄屋が深く関係している。正徳3年(1713年)、三日三晩にわたり白髪の老翁が夢枕に立って霊泉の所在を知らせ、そのお告げ通りに探すと一羽の雁が傷を癒していた源泉を発見したという、不思議な伝説が残されているのだ。以来300年以上にわたり、岩室温泉は数多の人々を癒してきた。その逸話に登場する庄屋こそ、〈髙志の宿 髙島屋〉の七代目当主・髙島庄左衛門道順なのである。
260年以上前の江戸時代中期に建てられた庄屋屋敷の母屋は、現在も同宿の玄関・ロビーとして使用されており、2004年には国の登録有形文化財に。永きにわたる歴史の中で、かの良寛和尚も同宿で歌を残している。また、1878年には北陸巡行時の明治天皇も同宿で小休止されており、その時使用された「駐蹕の間」をご覧いただくことも。
古代檜を使った大浴場には露天風呂が併設されており、男女入替制でどちらも愉しめる。客室は18室で、全て木造りの純和室。2017年のリニューアルで特別室「常磐」にも掛け流しの客室露天風呂が付き、それぞれ異なる造りの露天風呂付客室は全部で4室に。バリアフリーの離れ「竹亭」の内風呂にも温泉が引かれている。
“泊まれる料亭”の名を掲げる〈髙志の宿 髙島屋〉では、「本物の旅館文化を残していきたい」という想いから食事は部屋出しで提供。調味料に頼らず出汁をひき、本物の食材を使った「伝統日本料理」は、もちろん繊細な技で一品一品手間を惜しまず全て手づくり。「のどぐろの塩釜焼」「和牛ヒレステーキ」といった別注料理も多数用意されているので、存分にご堪能いただきたい。また館内では、「瓢湖屋敷の杜ブルワリー」直送のクラフトビールを愉しむことも。
歴史が香る同宿で、ゆっくりと流れる時間を心ゆくまで。





店舗情報
髙志の宿 髙島屋
住所 | 新潟県新潟市西蒲区岩室温泉678甲 |
電話番号 | 0256-82-2001 |
宿泊料金 | 1室2名様利用の場合 1名様あたり30,000円〜 (1泊2食付き・税別) |
ホームページ | https://takasimaya.co.jp/ |