鮨 塚本

鮨 塚本

五島列島の魚を中心に旨み溢れる鮨を
極上の銘柄酒と愉しめる至福の空間

　ご紹介する〈鮨 塚本〉は、JR小倉駅から歩いてわずか5分ほど。2008年のオープン以来ファンを増やし、小倉で旨い鮨を…という時には、必ず名前が挙がる名店に。

　店は、飲食店が味を競う小路の奥。白い暖簾をくぐり店内へ。白と木目を基調とした上品な空間に、檜のカウンターと、奥には掘ごたつ式のテーブルを備えた個室もある。

　店主の塚本弘幸氏は、博多の老舗で修業を重ね、日本全国を食べ歩きしながら勉強し、独自のスタイルで鮨を握る。店で扱う食材は、世界屈指の大陸棚が広がり、獲れる魚は格別と言われる五島列島で水揚げされる鮮魚を中心に、季節ごとに旬を迎えるとびきりの食材を全国から仕入れている。ネタによっては10日から3週間も寝かせて熟成させ、食材の旨みを最大限に引き出すのだという。シャリには、米酢と橙（だいだい）酢をブレンドした酢、そして赤酢の2種類を使い、ネタによって使い分けるこだわりだ。そうして握られるのは、丁寧な仕事が施された本格的な江戸前鮨。

　営業は夜だけとなるが、予約があれば昼も店を開けてくれる。メニューはおまかせコースのみ。旬の野菜なども使った料理から始まり、食べるペースに合わせ、ほど良いタイミングで握られる鮨に舌鼓を。

　鮨や料理を引き立てるお酒には、山口県の「東洋美人」や島根県の「王禄」、宮城県の「伯楽星」といった極上銘柄だけを6〜7種類用意しているので、運転の心配なき方はどうぞ心おきなくお愉しみいただきたい。

　気軽に落ち着いた雰囲気で美味しい鮨と、美味しい酒を飲んでいただきたい――。塚本氏はとても気さくな人柄なので、初めて来店されても寛ぎながら愉しんでいただける。

　ご夫婦や気心の知れた友人と、接待にも申し分のない〈鮨 塚本〉。本物の味を知る大人にこそ訪れていただきたい鮨の名店である。

店舗情報