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世界の時計ユーザーの動向について、世界最大級のECサイト“Chrono 24”が発表!

 年間900万人が利用しドイツ・カールスルーエに本拠を構える世界最大級の高級時計ECサイト、Chrono24 (クロノ 24 )。この度、世界120カ国以上の130万人を超える時計ユーザーが、 Chrono24 サイト(www.chrono24.jp )やスマホの専用アプリで活用している“ウォッチコレクション”という機能からデータを集計、登録者が所有するコレクション全体の平均金額や所有率についてのレポートを発表した。

 “ウォッチコレクション”とは、自分の所有している腕時計を登録できる機能で、自身が所有する時計を登録しておくとその時計の現在の市場価格の動向などが確認できるため、登録したコレクション全体でどれだけの資産になるのかを把握することができる。そのため筆者のまわりでもけっこう利用している人は多い。とはいえ利用者130万人とはその規模の大きさにも驚かされるが。さて早速、平均金額から見ていくことにしよう

【コレクションの平均金額】国別ランキング

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 第1位は香港の時計ユーザーで、平均7.2本の時計を所有し、コレクションの平均金額は 7万7572ユーロ(142円換算で約1100万円)。やはりといった感じだろうか。そして驚くのは日本が第2位という点だ。平均6.4本の時計を所有し、コレクションの平均金額は6万4245ユーロ(約918万円)だ。

 時計の仕事をしていると、日本にはかなりレアな代物があったり、とんでもない数のコレクションを持っている人に出会ったりなど、表にこそ出ないが筆者も内実はすごいと肌で感じていたが、香港の次というのはさすがに驚きである。一方で、アメリカが7位というのはちょっと意外な結果だ。

【ロレックスの所有率】国別ランキング

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 これはウォッチコレクションに登録された時計を国別で見た場合に、その登録商品に対してロレックスの占める割合が多い国を順に示したものである。

 1位のイタリアが47.6%とほぼ5割がロレックスということになる。デイトナを筆頭にかつてイタリアから人気に火がついたロレックスだけに、いまだにその人気が根強いということがうかがえる。

 さて、この結果を見ると、スイス時計の輸入額上位国が名を連ねていることも見て取れる。時計市場が大きい国ほどロレックスに対する需要が高いということも言えるのかもしれない。

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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