エアストリーム・スタジオ・F.A.ポルシェのキャンピングトレーラーの完成予想図。
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- RVメーカーのエアストリームとスタジオFAポルシェが、全長16.4フィートのキャンピングトレーラーのコンセプトを発表した。
- このRVはポップアップルーフと車高を低くする機能を備えており、自宅のガレージに収まるように作られている。
- エアロダイナミクス(空気力学)を追求し作られた車輪の付いたこのタイニーホームを見てみよう。
エアストリーム(Airstream)は、最新のキャンピングトレーラーのコンセプトにポルシェ(Porsche)のテイストを取り入れている
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RV大手メーカーのトール・インダストリーズ(Thor Industries)製の車輪の付いたこのタイニーホームは、自宅のガレージに収まるので、初めてトレーラーを屋外に駐車する必要がない
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Source: Airstream
エアストリームは、ドイツの自動車メーカーの子会社であるデザインエージェンシー、スタジオFAポルシェ(Studio F. A. Porsche)とコラボし、エアストリーム・スタジオFAポルシェ・コンセプト・トラベル・トレーラー(Airstream Studio F.A. Porsche Concept Travel Trailer)という名のキャンピングトレーラーを作った
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スタジオFAポルシェは自動車のデザインだけをしている会社ではない。サングラス、カトラリー、そして洗濯機もそのラインアップに含まれている
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Source: Studio F. A. Porsche
スタジオFAポルシェの多彩なプロジェクトに、今回「ガレージに置ける」エアストリームのトレーラーが加わった
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エアストリームはアルミニウム製ボディが特徴のキャンピングカーブランドで、そのボディは「銀の弾丸(silver bullet)」とも呼ばれている
1971年製のエアストリーム。
Rose Ballard/Rose Ballard Studio
しかし、この新しいRVコンセプトは、よりモダンで洗練され、エアロダイナミクス(空気力学)を追求しており、これまでとは一線を画すエクステリアを実現している
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純粋なエアストリーム主義者も安心してほしい。全長16.4フィート(約5メートル)のボディにはまだアルミが使われている
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エアストリームが「変化するRVのユーザー層」、特に「都市部に住む購入者」に対応するため、このキャンピングトレーラーには、断熱性の高いポップアップルーフが採用されている
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ポップアップルーフはキャンピングカーやキャンプングトレーラーに人気の装備だ。このルーフを開けば天井が高くなり、車内に人の立てるスペースもできる
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実はこのルーフは、上げることと同じように下げることができることも重要な要素になっている
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エアストリームによると、ルーフを下げてさらに車高を下げることで、このコンセプトトレーラーは自宅のガレージ内に収まる大きさになるという
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このキャンピングトレーラーは、ガレージに収納しやすいというだけでなく、既存のエアストリームのトレーラーよりも空気力学的に優れたコンセプトで設計されている。またカーボンファイバーなどの素材を使うことで軽量化も実現している
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エアストリームによると、このような機能は電気自動車での牽引に適しており、最近ではRVのスタートアップや既存のメーカーの両方でこのような動きが見られるという
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Source: Insider
斬新なデザインのトレーラーだが、中の設備はエアストリームと同様に標準的なものが揃っている
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窓とサンルーフが狭い室内空間を明るくしている。また他のキャンピングトレーラーのように、このコンセプトにはアウトドアでくつろぐためのオーニングが装備されている
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トレーラーのハッチバックドアを開ければさらにアウトドアを楽しめる外向きの2つのシートが現れる
エアストリーム・スタジオ・F.A.ポルシェのキャンピングトレーラーの完成予想図。
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さらにこのハッチバックドアの前は食事コーナーにもなる
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夜はこの座る場所が2人用のベッドに変身する
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トレーラーの前方にはトイレ、洗面、シャワーを備えたバスルームが設置されている
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シンク、調理台、豊富なカウンタースペースを備えたL字型の広々としたキッチンもある
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L字型のキッチンは入口近くにある扉で仕切られている。扉を上げれば可動式カウンターのスペースを広げることもできる
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リチウム電池やダクト式エアコンなど従来RVのルーフに搭載されていた重要な設備は、見えないように床下に隠されている
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このプロジェクトは、ポルシェのイベント「サウス・バイ・サウスウエスト2023(South By Southwest 2023)」の展示会で発表され、ポルシェマカン(Porsche Macan)に牽引されたトレーラーのコンセプトモデルが登場した
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このキャンピングトレーラーは、実際に製品化されない可能性もある。だがエアストリームのCEOボブ・ウィーラー(Bob Wheeler)は、プレスリリースで、「得られた教訓やイノベーションは、しばしば現在の製品や未来の製品のデザインに影響を与えるだろう」と述べている
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