ご紹介する〈ヒココニシアーキテクチュア株式会社〉のCEO小西彦仁氏は、世界的にその名を知られる東京の著名建築事務所で経験を重ね、独立開業の地として選んだのが出身地である北海道であった。「iFデザイン賞」や「国際建築賞」、「バルバラカポキン国際建築賞」では、日本人として2人目となるグランプリを受賞するなど、北海道から「メイド・イン・ジャパン」の建築価値向上に尽力する存在だ。
国内外の様々なコンテストで数多くの受賞歴がある小西氏だが、1996年の開業当時はローコスト住宅の設計を数多く手掛けていた。近年では規模の大きな住宅が多くなっている他に、医療施設や商業施設など幅広いジャンルの空間創造へと取り組み、この十数年はニセコや富良野における外国資本のプロジェクトも多く手掛けている。そんな中でも、開業当時に行っていたローコスト住宅を設計する上で培ったコストコントロール力や計画の工夫など「建築の根幹を考える経験」が、様々な建築を依頼さる現在でも活かされているという。
冬場は特に過酷な環境となる北海道は、断熱工法を緻密に行い、省エネルギーで環境性能を向上させ、さらに東西南北に5百kmもある広大な大地はエリアによって気候風土も違うことから、場所に合わせた素材や開口計画、暖冷房計画に対しても柔軟に対応する設計能力が必要不可欠となる。その知識や経験は日本のどこでも通用するものであり、北海道の建築物の気密性や断熱性のノウハウは、世界で進むカーボンニュートラルへの取り組みへも、既に貢献していると言えるものである。
家づくりの際には施主様と積極的に話し合い、感動する建築と空間を叶えてくれる。街に、自然に、その地域に最適な建築はサスティナブルであり快適になるに違いない——という理念の下、そんな一邸を、あなたが一つ増やしてみてはいかがだろう。
