子どもの個性を育てるには、どうすればいいか。ハワイと上海で塾を経営し、世界中の子供たちと触れ合ってきた船津徹氏は、「親の仕事は、子どもの知的好奇心を刺激し、自主的なやる気を引き出すこと。ユダヤ人の家庭では、子どもの『心の声』を重視することで自己肯定感を育てている」と説く――。

※本稿は、船津徹著『失敗に負けない「強い心」が身につく 世界標準の自己肯定感の育て方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

宿題をしている小学生
写真=iStock.com/kazuma seki
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ユダヤ人が優秀なリーダーを輩出できる理由

・ノーベル賞受賞者170人(全受賞者の20%)
・アイビーリーグ生の21%
・ケネディ・センター名誉賞受賞者の26%
・アカデミー賞受賞者の37%
・ピューリッツァー賞(ノンフィクション)受賞者の51%

これらは世界人口のわずか0.2%(1400万~1700万人ほど)と言われるユダヤ人の功績の一部です。学術研究、文学、政治、芸術、エンターテインメント、あらゆる分野でユダヤ人は優れた人材を多数輩出しています。さらに、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ、グーグルのラリー・ペイジ、スターバックスのハワード・シュルツに代表される世界の大富豪の約35%がユダヤ人だそうです。

ユダヤ人がさまざまな分野で優秀なリーダーを輩出し続けている理由は、ユダヤ教の教えに基づく家庭教育にあります。繰り返される迫害の中を「流浪の民」として生き抜いてきたユダヤ人が大切にしてきたのは、人に盗まれることのない「知識/頭脳」、そして世代をつなぐ「子ども」です。