超富裕層は自宅の庭でパットの練習をしている。
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- 超富裕層は自宅待機期間中、庭にゴルフのグリーンを作ることに目を向けていると、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
- 彼らが注目している屋外設備はこれだけではない。壁面緑化など屋外スペースへのリビングの拡張も、ロックダウン期間中は需要が高い。
- 室内については、食品庫やランドリーを拡張する例が目立っている。
自宅待機期間中、超富裕層はゴルフのグリーンを求めているようだ。
彼らは庭でバックスウィングをチェックし、中にはグリーンを設置する人もいると、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。北東地区でグリーンを設置するサービスを行うTour Greens Mid-Atlanticのオーナー、ポール・ジョンソン(Paul Johnson)は、新型コロナウイルスのパンデミックが起きたとき、それまでは週に8、9件だった問い合わせが1日15件に増加したとWSJに語った。
「この数は異常だ。我々は休みなしだった。何かのスイッチが入ったようだ」
一般的な裏庭のグリーン設置費用は3万ドル(約320万円)だと、ジョンソンはWSJに語った。顧客からの注文がますます増加しているため、現在は2017年の費用の2倍になっている。彼は、1平方フィート当たり15ドルから25ドルで1万2000平方フィートを超えるグリーンを施工したと述べた。
しかし、パッティング・グリーンだけが超富裕層が自宅待機期間中に求める豪華設備ではない。アメリカ人はこれまで以上にリビング空間にフォーカスするようになっていると、以前Business Insiderで報じた。富裕層は屋外スペースへの拡張を優先させ、特にニューヨークなどの都市部では庭やテラスを部屋の一つとして捉えている。彼らは、リビングウォールやバーティカルガーデンといった壁面緑化などで屋外を室内にしようとしている。
室内については、「実用的なデザインがラグジュアリーの新しい象徴になりつつある」と、Business Insiderでは紹介した。これは、収納スペースを拡大するための先進的なデザインプランの中で生まれたものだ。
ブルックリンを拠点とする建築家でインテリアデザイナーのアダム・メッシュバーグ(Adam Meshberg)は、ある弁護士のマンションで、長期間自宅で調理しなければならない場合に備えて、食品庫を2倍に広げた。
また、富裕層はユーティリティールームを豪華なランドリールームに変えようとしており、ここもロックダウンで生まれた新しい高級設備になりつつある。テキサスを拠点とするデザイナー、メリッサ・モーガン(Melissa Morgan)は、ある夫婦の仕事を請けたとBusiness Insiderに語った。その夫婦は、ハウスキーパーに給料を全額支払いながら自宅で待機させ、初めて自分たち自身で洗濯を行った。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)