風変わりなタイニーハウスが並ぶキャンプサイト…すべて牛小屋や飼料サイロ、配送車両などをリサイクル

オランダにある宿泊施設、カルチャー・キャンプサイト。

オランダにある宿泊施設、カルチャー・キャンプサイト。

Courtesy of Heeman Fotografie

  • オランダにある「カルチャー・キャンプサイト」には、リサイクル素材で作られた11のタイニーハウスが並んでいる。
  • 家畜の餌が入っていたサイロや牛小屋、年代物の配送用バンが小さな部屋に改装され、そこに滞在することができる。
  • 1泊79ドル。どの部屋もダブルベッド、Wi-Fi完備で、共用のリビングとキッチンが利用できる。

タイニーハウスが旅行者の間で相変わらずの人気を集めている中、オランダにはかなり風変わりなタイニーハウスを集めたキャンプサイトがある。

カルチャーキャンプサイト」では、リサイクル素材を使って11棟のタイニーハウスを作った。どれも広さは9平方メートル以下。1泊料金は79ドル(約8400円)からで、家畜の餌が入っていたサイロや運搬車を改造した部屋に泊まることができる。

カルチャーキャンプサイトで人気の高いタイニーハウスを見てみよう。


カルチャーキャンプサイトでは、リサイクル素材で作られた11棟のユニークなタイニーハウスに宿泊することができる

カルチャーキャンプサイト。

カルチャーキャンプサイト。

Courtesy of buroLab

タイニーハウスが並ぶのは、オランダ・ロッテルダム郊外の駐車場だった場所だ。

「ここは持続可能性に配慮した都市型キャンプ場だが、テントやキャンピングカーがあるわけではない」と創設者の1人、ローラ・アビンク(Laura Abbink)はInsiderに語った。

「利用者はさまざまな建築物の中の1つに泊まることができる。家畜の餌が入っていたサイロを再利用したものやごみ収集のコンテナを改造したものなどいろいろあるが、すべてに共通しているのは、廃棄物を再利用しているということだ」


中でも人気なのが「リトル・ピー」。廃棄された家畜用穀物サイロで作られた

リトルピー。

リトルピー。

Courtesy by Heeman Fotografie

これはアビンク自身のお気に入りでもある。この中で暮らしたすばらしい思い出があるからだという。「以前は古いピックアップトラックの荷台に乗せて、小さな家として機能していた」と彼女は述べた。


「リトル・ピー」の中にはダブルベッドがある

リトルピー内部。

リトルピー内部。

Courtesy of Heeman Fotografie

壁は断熱が施され、寒い日でも快適に過ごすことができる。


これは、オランダの農場にあった古いサイロで作られた

ヴァル・ロス。

ヴァル・ロス。

Courtesy of Heeman Fotografie

スウェーデン語で「セイウチ」を意味する「ヴァル・ロス」という名前が付けられた。


奇妙な形をしているが、中にはダブルサイズのベッドがきちんと収まり、太陽の光が降り注ぐ

ヴァル・ロス内部。

ヴァル・ロスの内部。

Courtesy of Heeman Fotografie

カルチャー・キャンプサイトでの宿泊料金は1泊79ドルから。ベッドシーツが提供され、Wi-Fiも利用できる。バスルームは共用で、敷地内に設置されている。


これは「スリーピング・ポッド」と呼ばれている。牛の避難小屋として使われていたもので作られた

スリーピングポッド。

スリーピング・ポッド。

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ポッドは、高さのある金属製のフレームの上に設置されていて、見晴らしをよくするのと同時に、安全性も確保している。


ポッドには天窓があり、2つのドアも大きく開くことができる

スリーピングポッド内部。

スリーピングポッド内部。

Courtesy of Heeman Fotografie

ポッド内のベッドも、このキャンプサイトの他の場所と同じように、植物に囲まれている。


同じように、この「スキューバ」も地上から高い位置に設置され、緑に囲まれている

スキューバ。

スキューバ。

Courtesy of Heeman Fotografie

スキューバは、牧場で子牛を収容していた2つのコンテナで作られた。


スキューバ内部の壁は白いので、狭いスペースでありながら広く感じられる

スキューバ内部。

スキューバの内部。

Courtesy of Heeman Fotografie

天窓からの光が内部を照らしている。


この六角形の構造物は、そのまま「ハニカム」と呼んでいる

ハニカム。

ハニカム。

Courtesy of Heeman Fotografie

ハニカムは2つの六角形でできており、1つは居室、もう1つは屋外ラウンジのように利用できる。


ハニコムの内部は、写真やアートでデコレーションされている

ハニコム内部。

ハニコムの内部。

Courtesy of buroLab

カルチャー・キャンプサイトの公式サイトによると、「とても居心地のいい部屋」だという。


このキャンプサイトには珍しく普通の家に見える。だが、よく見ると非常にユニークだ

フローティング・ブリック。

フローティング・ブリック。

Courtesy of Heeman Fotografie

普通のレンガ造りの家のようだが、すき間がある。そのため「フローティング・ブリック(浮いたレンガ)」と名付けられた。


「スイートポテト」は1950年代の配送用のバンで作られた

スイートポテト。

スイートポテト。

Courtesy of Heeman Fotografie

かつての配送用バンは、ダブルベッドとテラスのある部屋に生まれ変わった。


キャンプサイトにはコミュニティスペースもあり、「ドーム」と呼ばれている

コミュニティスペース。

コミュニティスペース。

Courtesy of Heeman Fotografie

ドームもリサイクル素材で作られており、共用のキッチンとリビングルームがある。


運営会社は、カルチャー・キャンプサイトをアート、持続可能性、癒しが交差する場だとしている

カルチャーキャンプサイト。

カルチャー・キャンプサイト。

Courtesy of Heeman Fotografie

「訪れた人は、ロッテルダムの中心部で風変わりな建築物に滞在するというユニークな体験ができるだろう」とアビンクはInsiderに語った。

「カルチャー・キャンプサイトでは、ホテルや一般的なキャンプ場での宿泊の、独創的で持続可能性の高いオルタナティブを提供する」


[原文:You can stay in recycled grain silos for $79 a night at this quirky Dutch campsite — take a look inside

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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