鮨の旦兵衛

カウンターは8席。大将との話も愉しみながら、旨い鮨を旨い酒と一緒にどうぞ。他に、4名様用の堀り炬燵のテーブルが2卓。2階には最大30名様までご利用いただける部屋も用意されている
鮨好きに愛されて半世紀
3代目が暖簾を守る隠れた名店
JR常磐線の土浦駅から歩いて5分ばかり。今日は旨い鮨を食べたいな…という日も、鮨をつまんで盃を傾けたい日にも、まことに重宝するのが、ここ〈鮨の旦兵衛〉だ。駅の裏手の一角に店を構えたのは先々代。初代から数えて55年の歴史を紡ぐ、土浦の老舗である。
派手な宣伝を打つこともない。良い店というのは、口伝えで自然に噂が広まるものだ。土浦で旨い鮨を食べるなら〈旦兵衛〉という長年のファンも多く、その期待を決して裏切ることのない3代目の技が冴える。
ネタは全国からその時期に一番美味しいものを揃える。その美味しさを最大限に引き出すために徹底して品質を保ち、丁寧に仕込み、食べ頃を見極める。中でも茨城の真子鰈、銚子ののどぐろ、石川のいわしは大将おすすめの逸品だ。
シャリや酢の物に使われる“酢”の味は、初代から受け継がれてきた〈旦兵衛〉の味。その味を引き継ぎながらも、3代目だけの個性を宿す。鮨というのは実に奥が深いものだ。また、店に並ぶ酒類もあなどれない。「すてら」「月の井」「来福」といった茨城の銘酒が揃うので、県外の方にお勧めしてもきっとお喜びいただけることだろう。
白木のカウンターは清々しく、鮨を握る大将の穏やかで温かな人柄もこの店が愛される理由の一つ。ネタによっては時価となるが、旨い鮨をお気軽にお愉しみいただける価格設定も嬉しい限りだ。
初めてのご来店でも、女性お一人でも、心から寛いで、心地良くお過ごしいただけるのも同店の魅力。臆することなく暖簾をくぐっていただきたい。
また関根氏は三兄弟で、兄と弟もそれぞれに店を構えている。本誌で掲載している「和粋喜 隆べえ」が兄の店、「和創旬 康べえ」が弟の店なので、どうぞそちらもご贔屓に。

店主 関根 秀行氏

自家製のカラスミ



ネタとシャリが絶妙なバランスで握られる鮨は上品そのもの。自家製のカラスミや、焼物といった一品料理はもちろん、ハモ、アンコウ、フグといった季節料理も豊富に揃う。地元茨城の銘酒と一緒に愉しんでいただきたい

地元茨城の銘酒
店舗情報
鮨の旦兵衛
住所 | 茨城県土浦市大和町7-6 |
電話番号 | 029-822-1025 |
営業時間 | 17:00~24:00 |
平均予算 | 10,000円 |
定休日 | 日曜日 |
ホームページ | http://danbei.jp |