「灯台の島」を高級ホテルに…日常から逃避が最高のラグジュアリー

上空から見たパター・ノスター・ホテル。

上空から見たパター・ノスター・ホテル。

© Erik Nissen Johansen

  • スウェーデンの沖合に位置する離れ小島が、9ベッドルームの高級ホテルに生まれ変わった。
  • かつて、灯台管理人とその家族が暮らしていたこの島への交通手段は、ボートかヘリコプターだけだ。
  • この新しくできたパター・ノスター・ホテル(Pater Noster hotel)では、築150年の灯台の中で瞑想をしたり、海水で満たされたホットタブに浸かったり、星空の下で眠ったりすることができる。

スウェーデンの沖に位置するかつての灯台の島が、高級ホテルに生まれ変わった

上空から見たHamneskär島とパター・ノスター・ホテル。

上空から見たHamneskär島とパター・ノスター・ホテル。

© Erik Nissen Johansen

Source: Pater Noster


このパター・ノスター・ホテルのある島は、マリンリゾートで有名なマーストランド(Marstrand)から約8キロメートル沖合に位置し、ボートかヘリコプターでしか行くことができない

赤い矢印の先が、パター・ノスター・ホテルの位置。

赤い矢印の先が、パター・ノスター・ホテルの位置。

Google Maps

Source: Pater Noster


ホテルの公式サイトに掲載された伝説によると、船乗りがこの島のそばを航行する際、岩礁をうまく避けられるよう「パター・ノスター」(ラテン語で「our father」の意味。神への祈りを表す)とつぶやいたという

上空から見たパター・ノスター・ホテル。

上空から見たパター・ノスター・ホテル。

© Erik Nissen Johansen

Source: Pater Noster


1868年から1977年まで、灯台の管理人と家族が住み、安全な航海に貢献していたことが、Lighthouse Digest Magazine誌に記録されている

パターノスター灯台の全貌。

パターノスター灯台の全貌。

© Erik Nissen Johansen

Source: Pater Noster, Foghorn Publishing


今ではスウェーデンの建築スタジオStyltのおかげで、灯台管理人が暮らしていたときのように、観光客もこの島を体験できるようになった

パターノスターホテル遠景。

パター・ノスター・ホテル遠景。

© Erik Nissen Johansen

Source: Pater Noster


オリジナルの灯台を活かして設計されたホテルは、ダブルルーム8室のメインロッジ、独立したダイニング、夏期に利用できるカフェで構成されている

上空から見たパターノスターホテル。

上空から見たパターノスターホテル。

© Erik Nissen Johansen

Source: Pater Noster


星空の下で眠りたい人のために、外にもベッドがある。「晴れた夜であれば、海の向こう側でデンマークの灯台が瞬くのを見ることができる」とStyltの創設者、エリック・ニッセン・ヨハンセン(Erik Nissen Johansen)はInsiderに語った

外にあるベッド。

外にあるベッド。

© Erik Nissen Johansen

Source: Pater Noster


料金は1人1泊560ドル(約6万円)から。ボートでの送迎と朝食も含まれる。朝食にはホームメイドの焼きたてパン、焼き菓子、ジャムなどが提供される

パター・ノスター・ホテルの朝食のディスプレイ。

パター・ノスター・ホテルの朝食のディスプレイ。

© Erik Nissen Johansen

Source: Pater Noster


ヨハンセンによると、寛げる雰囲気になるように、島の歴史にちなんでビンテージ家具や航海に関連した装飾を取り入れたという

メインロッジのリビングルームとダイニングスペース。

メインロッジのリビングルームとダイニングスペース。

Pater Noster

Source: Pater Noster


ホテルでは、離島という環境を生かして、日常から切り離されたひとときを過ごすことを宿泊者に勧めている。宿泊客は、外にある海水で満たされたホットタブに浸かることができるし…

赤い矢印の先が、ホットタブの位置。

赤い矢印の先が、ホットタブの位置。

© Erik Nissen Johansen

Source: Pater Noster


…築150年の灯台での瞑想体験に参加することもできる。ときにはシャンパンと牡蠣のディナーも、ソーシャルディスタンスに配慮しながら開催されている

パター・ノスター灯台。

パター・ノスター灯台。

© Erik Nissen Johansen

Source: Pater Noster


冒険好きの人は、深海魚釣りのデイツアーに参加したり…

釣り上げた魚を抱える、Stylt創設者のエリック・ニッセン・ヨハンセン。

釣り上げた魚を抱える、Stylt創設者のエリック・ニッセン・ヨハンセン。

© Erik Nissen Johansen

Source: Pater Noster


…釣り上げた魚をメインロッジに持ち帰って、海草で味付けしたラムカクテルを飲みながら調理するのもいいだろう

獲れたてのロブスター。

獲れたてのロブスター。

© Erik Nissen Johansen

Source: Pater Noster


「ラグジュアリー」の意味は時代とともに変化しており、パター・ノスターは新しいタイプの高級ホテルを象徴しているとヨハンセンはInsiderに語った

上空から見たパターノスターホテル。

上空から見たパターノスターホテル。

Pater Noster

Source: Pater Noster


20年前であればラグジュアリーは「高級車や非常に高価な時計などを意味していた」と彼は言う。「今では、それらすべてから逃れることを意味している」

客室へのエントランス。

客室へのエントランス。

© Erik Nissen Johansen

Source: Pater Noster

[原文:A remote island with a lighthouse off the coast of Sweden has been transformed into a luxury hotel

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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