中庭に面した壁面全てをガラスにしたLDKがそのままウッドデッキへと繋がる開放的な空間は、プライバシーが確保されるコートハウスならでは。室内に居ながらにして日々変化する天気や、刻々と表情を変える外の様子、それら全てを感じながら暮らす…建築家六鹿氏の得意とする設計の一つでもある
「蛇籠の家」と名付けられた邸宅。蛇籠（じゃかご）とは、鉄線で編んだ籠に砕石を詰めたもので、河川の護岸や斜面の補強などに使用するものだが、最近ではエクステリアなどの門柱の一部としてもよく使われる。写真の邸宅はその蛇籠が一面いっぱいに施工されている。その高さと長さでこれほど大きな蛇籠を配した個人邸を見ることはまず無い。またエントランスには、枕木と砂利を敷いた空間の奥に、まるで元々そこにあったかのような傾斜地を造成し自然の借景を生み出している。中庭に配した水盤に流れ出る水が石清水が湧き出しているようであり風情さえ感じる。ここは、周りとは全く異なる別の空間である
「蛇籠の家」の内観も上質な素材が随所に使われ、こだわりの詰まった空間として仕上げられている。このページで紹介の2つの邸宅からも、建築家六鹿氏の空間使いの妙と、提案力の高さを感じていただけるだろう。〈Architect6建築事務所〉のウェブページには、これまでに携わってきた建築作品が掲載されているのでご確認いただき、こんな家を建てたいと思われた方はお気軽にお問い合わせを
道行く人々の目を惹くデザイン性の高いこの邸宅は、メイン写真で紹介しているコートハウスの外観
「FloatingSlabs」と名付けられたこの邸宅は、ファサードにせり出した黒い壁が一際目を引く。2階に設えたリビングは高い天井に、2面をガラス張りとしたプライベート感いっぱいの空間が広がる
