DAL1982

必要以上に手を加えすぎず、素材そのものの味わいを最高の状態で引き出す一皿から、小松シェフが超一流の料理人であることを実感させてくれる。また、絵画を思わせるアーティスティックな盛り付けにも魅了される。「北斗市おぐに牧場黒毛和牛イチボのロースト」に添えた緑ナスはガルニの領域を超え、メインをも張れる美味しさだ
四季折々の美味しさと出会える
北海道ならではのイタリアン
<DAL1982>のオーナーシェフである小松健哉氏は、函館生まれの函館育ち。札幌と東京で修業を重ねた後に、円山公園からほど近い街の一角に同店を開業したのが2017年のことだ。
看板は控えめで、ウェブ上での宣伝も特にはしていないが、こなれた価格帯で洗練されたイタリアンを堪能できる店として、わずか数年で知る人ぞ知る存在に。シェフの腕、心地良い接客と空間に魅了され、遠方から足しげく訪れるファンが後を絶たない人気店だ。
開業する以前から道内の生産者を訪問していた小松シェフは、多忙を極める現在も、時間を作って生産地を巡り、様々な食材との出会いを重ねている。北海道は素晴らしい食材の宝庫であるということを実感し、自然と向き合う生産者の方々の情熱を肌で感じてきた。北海道の食材の美味しさ、生産者の想いを消費者へと届ける橋渡しがしたい。この想いが自店を開業する中でぶれない芯となっている。
愛媛の契約農家が丹精込めた、防腐剤・ワックス非使用の柑橘以外は、全て道内産という徹底ぶり。それゆえに、例えばトマトの無い冬はトマトを無理に使わないといった、自然の摂理に沿ったメニューが組み立てられる。言い換えれば、お客様にお出しする食材は全て旬のもの。北海道の自然と四季を宿した一皿は、目にも美しく舌を喜ばせ、身も心もほっとする。過剰な手を加えずに、素材そのものの味わいを引き出す絶妙な塩梅も、素材を大切にする小松シェフの真骨頂と言えるだろう。
こんなにも美味しい料理を味わえて幸せだ…と素直に思える。そして道外からのお客様にもつい自慢したくなる。北海道ならではのイタリアンを、ぜひ一度ご賞味あれ。

「函館坂井さんよりどじょうと七飯町福田農園の王様しいたけのリゾット」 皿の上には北海道の海の幸、山の幸、四季の恵が満載だ。北海道の素材の美味しさと共に、四季の移り変わる日本ならではの季節ごとの味の変化を、目と舌で存分に味わっていただきたい

「函館坂井さんより真ツブのマリネ」

「北海道産野菜のサラダ」

「函館坂井さんよりアブラコのポワレ」

テーブル席、カウンター席共に木の椅子が配されて、洗練された中にもほっこりと心を和ませてくれる温もりがある。ご家族や友人と。ご夫婦やカップルで。お一人でも寛いでご利用いただけるのが同店だ
店舗情報
DAL1982
住所 | 北海道札幌市中央区南6条西22-3-39 |
電話番号 | 011-513-1982 |
営業時間 | Lunch 11:30〜14:00(L.O.12:30) Dinner 18:00〜22:00(L.O.20:00) |
平均予算 | Lunch 3,000円 Dinner 8,000円 |
定休日 | 月曜日(祝日の場合翌火曜日) |