Gallery Baiken Kyoto 梅軒画廊

1階ギャラリー。写真のように、高さのある作品は圧巻の迫力がある。高資婷 「First Exhibition」より
日本画を中心に百有余年
京都のアートシーンを牽引する老舗画廊
京都の中心地、四条烏丸に百有余年。今も昔も京都のアートシーンの中心的な存在としてその名を知られる〈梅軒(ばいけん)画廊〉をご紹介しよう。
屋号は、大正初期に同画廊を興した初代店主の佐藤梅吉氏に因み、近代日本画の先駆者として京都画壇の第一人者である竹内栖鳳によって命名されたもの。長きにわたる歴史の中で、近代美人画の最高峰とされる上村松園など、取り扱ってきた逸品は数知れず。
創業当時は珍しかった新作による企画展を多数開催し、近年は才能ある若手や新人作家を精力的に展開し、全国から訪れるファンも多い。基本的には、伝統的な技法による日本画を主としているが、混合技法によるアブストラクト(抽象的)な平面作品や、時には立体作品を展示することもある。アーティストと共にオーダーメイドで作り上げる展覧会は、毎回多くの来客で賑わうという。また、画廊こだわりのコレクションも多数所有しており、季節に合わせた常設展示を行っているので、いつ訪れてもお愉しみいただける。
首都圏などで行われるアートフェアへ参加する一方、近年はオンラインで展覧会場を見ることのできるVRギャラリーも構築するなど、先進的な取り組みも行っている。さらに、作品の展示・販売以外にも、お客様の所蔵する絵画の買取や査定なども行い、価値のある大切な作品を、次の世代へと繋ぐサスティナブルなサービスも好評である。
〈梅軒画廊〉は、烏丸通錦小路の南西角。煉瓦造りのビルなのですぐにお分かりいただける。愛好家の方はもちろん、 これまで絵画、特に日本画にはあまり親しんでこなかった…という方も、ぜひ訪れていただきたい。心が震えるような、新しい出会いがあるかもしれない。

福田季生 「百花繚乱」

表通りの喧騒から一歩店内へ入ると、打って変わって静謐な空間が広がる




烏丸通錦小路の南西角に建つ〈梅軒画廊〉

竹内栖鳳による屋号「梅軒」の書

森萌衣 「追慕」
店舗情報
Gallery Baiken Kyoto 梅軒画廊
住所 | 京都府京都市中京区烏丸通四条上ル笋町682 梅軒ビル1・2階 |
電話番号 | 075-221-3510 |
営業時間 | 10:00~18:00 ※企画展中は10:30~18:00 |
定休日 | 日曜日、祝日、夏期、冬期 |
ホームページ | https://baiken.jp |