【足の巣】 2020年制作（個人蔵）。ハイヒールに足を「置く」。その外側の空間の視覚化を試みたこの作品は、卓越した技術により全て手作業で制作されている。靴が「歩くための道具」を超える新たな様式を提示する。GFA 2021（GLOBAL FOOTWEAR AWARDS 2021）にて総合優勝（Overall Winner）を受賞
【Curved Boots / 曲げられた靴】 2012年制作。三澤氏の代表的作品の一つ。伝統的な製法と本格的な素材で作られた女性用ボタンアップブーツだが、その超アヴァンギャルドなフォルムが見る者に不条理な感覚を喚起させる
【ネズミにやられた!】 2020年制作。優雅な曲線が美しくエレガントな女性用のオックスフォードブーツに、笑いを誘うユーモラスな革の彫刻を施したこの作品には、「困難な状況の中でも笑いながら乗り切っていこう」という三澤氏の希望が込められている
【Decorated Outsoles / 靴底の装飾】 2014年制作。2020年に開催された日本の靴150周年イベント「時代をリードした靴24」に選出された。「靴底」に着目し、真鍮のクギ約3,000本を使用して装飾を施し、造形美を目指した作品
2018年、靴の聖地として名高いロンドンにて個展を開催。伝統を重んじる靴の本場ロンドンでの挑戦であったが、連日多くの人々が訪れた
2017年、世界のアートの中心地であるニューヨーク・チェルシー地区での個展の様子。三澤氏の作品は現地でも高い評価を受け、ギャラリーのオープン以来史上最高となる観客動員数を記録した
2017年開催のフランス・カンヌ国際映画祭にて、三澤氏の作品はスパイク・リー監督から高い評価を受け、2足の注文を受ける。写真は監督のサインと「Great Work」のコメント
靴職人として、アーティストとして世界から高い評価を受ける三澤氏の半生を描いた漫画作品「靴のカタチ」が、LINEマンガ、Kindle、Apple Booksなどの主要電子書籍サイトで配信されているので、ぜひご一読を https://manga.thefaninc.co.jp/misawa/
三澤 則行氏 2010年ドイツ国際靴職人技能コンテストで金メダルと名誉賞の両賞を受賞。2015年日本革工芸展で文部科学大臣賞受賞。2020年天皇皇后両陛下より「御紋付銀手釦」を賜る