TASUKI-Int.

職人の技を「守・破・離」の心で未来へつなぎ
日本が誇る伝統工芸を新しい形で世界に発信
厚さや長さを調整した木片に溝の加工を施し、組み付けていく「組子細工」は、わずかコンマ1ミリという微細な誤差が許されない職人技の極致。この組子細工の技術を軸に、未だ誰も見たことが無い、想像もしていなかった工芸品を生み出しているのが、香川県高松の「森本建具店」だ。
昭和21年に創業の「森本建具店」は、建具・住宅家具を手掛ける老舗だが、この貴重な伝統技術を守ると同時に、未来へと繋ぎ進化させる存在であることも特筆すべき点だろう。平成23年からは3代目店主であり自らも職人としてその技を継承する森本隆氏の元、建具の技術を使ったオリジナルのインテリア雑貨や玩具までを手掛け、大きな話題を呼んでいる。そして、2020年9月にアンテナショップとして誕生したのが、今回ご紹介する〈TASUKI Int.〉だ。
ショップコンセプトは「伝統工芸の守・破・離」。先人の教え=型を“守”り、その技を踏襲した上で敢えて“破”る。そして、最終的には型から“離”れた独自性を生み出す「守・破・離」の精神を宿した商品は、いずれも職人の思いが詰まった今までにない伝統工芸品が揃っている。
ただし、職人には独自の世界があり、チャレンジを嫌う傾向があるのも事実。そこに、「チャレンジしませんか」と、入っていけたのは、森本氏自身が日々多くの職人たちと接し、その想いを身近に感じているからこそ。日々多くの職人たちと接してきたからこそ。そして、漆職人×組子職人、讃岐のてまり作家×漆職人、200年続く糊染の職人×組子職人等、誰もが思いつかなかったような職人同士のコラボレーションが始まった。
〈TASUKI Int.〉の商品は、一つひとつに職人の思いが詰まっている。一点一点すべて手作り商品のため大量生産は難しいが、その代わり、お客様に寄り添った希少性の高いものばかり。
日本が世界に誇れる地球にやさしい文化、伝統的なモノづくりの技術の火を消さない—職人と職人、今と未来をつなぐ「タスキ」として世界中に日本の伝統工芸を発信する〈TASUKI Int.〉からますます目が離せなくなりそうだ。





店舗情報
TASUKI Int.
住所 | 香川県高松市番町2-17-8 |
電話番号 | 087-802-2593 |
定休日 | 日曜日、月曜日、火曜日、水曜日 |
ホームページ | https://tasuki-int.com/ |
有限会社森本建具店
住所 | 香川県高松市三谷町176-1 |
電話番号 | 087-864-8872 |
営業時間 | 8:00〜17:00 |
定休日 | 日曜日、祝日、年末年始 |