TERRACE ならまち

墨を大胆に飛ばしたクロスにガラスの皿を重ねる演出が美しい。モダンフレンチを思わせるお造りの盛りつけは、和食の新しい世界を垣間見せてくれる。一か月ごとにお品書きが変わり、その時期の旬の鮮魚が選ばれる
ならまちの風雅な町家で味わう
フレンチの技法を加えた新感覚の日本料理
奈良時代、政治と経済の中心地であった平城京。その外京にあたる「ならまち」は、当時の道筋と共に発展を遂げてきた歴史あるエリア。江戸時代から明治、大正、昭和期の建物が残り、国内外からたくさんの観光客が訪れる人気のスポットでもある。
ご紹介する〈TERRACE ならまち〉がお客様をお迎えするのは、東西に延びるならまち通りを挟んで旧大乗院庭園を望む静かな一角。町家が軒を連ねる風雅な街道沿いに、今日も清々しい暖簾が揺れる。
店内はかつての町家の姿をそのままに、どっしりとした柱や梁が、この空間を紡いできた長い時間を物語る。ここで味わっていただく料理は、「伝統とモダン。一皿一皿に和を込めた料理」がテーマになっている。和食の伝統とフレンチの技法を融合させながら、伝統の大和野菜や大和牛といった奈良の食材をふんだんに使う。また、この地で育てられた珍しい野菜やハーブ等を農家から直接仕入れ、和食として提供することが料理長のこだわりでもある。
食前には、季節の香りを加えた出汁を「食前出汁」としてご提供。店主自慢の一番出汁の味と香りが食欲を刺激し、その日のコースをより一層美味しく召し上がっていただける。そして、料理長がカウンターに立ち、お客様の目の前で料理を仕上げるというスタイルなので、その包丁さばきや会話もお愉しみいただきたい。8名様までご利用可能な半個室のご用意もあるので、少人数の集まりやご会食、接待にも、お気軽にご利用を。
一皿一皿に華があり、フレンチを思わせるコースバリエーションは、日本料理の伝統をベースとしながらも、限りなくモダンだ。
古き良きものと、新しきものの調和を五感で味わう。その新鮮な体験を、ならまち散策と併せてあなたもぜひ一度。

古都の空気を呼吸するかのような静謐な店内。可能な限り手を加えずに町家が保存されているので、歴史を感じることのできる空間も一緒にお愉しみいただきたい


八寸 前菜(写真右:八寸)の器は、奈良を象徴する鹿や五重の塔を特別に描いてもらった有田焼

椀物

強肴 店では器にもこだわりをもっている。メインの強肴は、大和牛を使った一皿を味わうことができる
店舗情報
TERRACE ならまち
住所 | 奈良県奈良市公納堂町10 |
電話番号 | 0742-93-4405 |
営業時間 | lunch 11:30~13:30(L.O.) dinner 18:00~20:00(L.O.) |
平均予算 | 5,000円 15,000円 |
定休日 | 水曜日、木曜日 |
ホームページ | https://terrace-naramachi.com |