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日本宝石特許鑑定協会 代表・工藤氏に聞く!vol.3

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日本宝石特許鑑定協会
代表・工藤氏に聞く!vol.3

〜 今回のコラム 〜

- 「金投資」基礎の基礎 -
利益を最大にする
「攻めの金投資」とは?【前編】
日本宝石特許鑑定協会
代表

工藤 直一

〜 Japan Brand Collection 掲載歴 〜

茨城版 2017/2018
PREMIUM BRIDAL SELECTION 2020

〜 代表の紹介 〜

幼少期から目の不自由な父が海外から持ち帰る宝石や美術品に触れて育つうち、宝石について独学で知見を深め、二十歳の頃までには宝石の街・御徒町で修業。東京・日本橋で約 10 年間宝石の鑑定会社を営みながら、「もっと多くの人に宝石の魅力を伝えたい」との想いで 2008 年に宝飾店「KLANKA(ケーランカ)」をオープン。現在、東京・銀座のほか、茨城・つくば市と土浦市にも店舗を構え、宝石鑑定会社も経営する傍ら、テレビ局からの依頼で宝石についてのコメンテーターや宝石番組の監修にも携わっている。

 「世界的な経済危機は10年に1度訪れる」と言われています。リーマンショックからすでに10年以上が経過し、新型コロナウイルスの感染拡大が世界に拡大した今、守りの資産として昔から人気の高いに改めて注目している人も多いのではないでしょうか。

 そこで今回は、日本宝石特許鑑定協会の代表であり貴金属投資に造詣の深いKLANKA代表 工藤直一氏に、利益を生む「攻めの金投資」について伺いました。

金は「実物資産」であり、普遍的な「世界通貨」

 

 金は日々、国際相場で価格が決められていますから、同日同時刻であれば地金(インゴット。一般的に資産運用に活用される金塊、金の延べ棒のこと)は世界中どこの人でも同じ価格で買うことができます。

 とは言え、金相場は株価と連動した動きをすることが多く、株価が大きく動くときには多少振り幅が大きくなることもあります。

 例えば今(2020 年 6 月現在)は 1g あたり 6,670 円前後ですが、新型コロナウイルスの感染が広まる前は 5,000 円台でした。危機的な状況にあっても、金は相場が下がらないどころか、価値が上がりやすい資産なのです。

 それでも、金はそれ自体が鉱物であり実体を伴う「実物資産」なので、株などの有価証券が何かのきっかけで「紙切れ」になってしまう可能性があるのに対し、金が無価値になることはありません。

 そうしたことから金は、物々交換をしていた時代からいわば普遍的な価値を持つ「世界通貨」として流通しているわけです。

世界の非常識? 日本の金取引には一般に「手数料」がかかる

 

 「世界通貨」として流通している金ですが、実は日本には世界各国とは異なる特有の慣習があります。

 それは「購入価格と売却価格が異なる」ということです。

 例えば今日(2020 年 6 月現在)の金相場は 1g 当たり 6,672 円ですが、これを売却すると 6,580 円になってしまいます。

 その差額は手数料と呼ばれるものですが、海外では買った金額で買い取ってくれるのが普通です(金のほうがお金よりも強いイメージですね)。

 また日本では消費税が10%かかってきますので、10g で約 6,600 円、100g で 66,000 円…と、売買価格にはさらに差が出てきます。

 そして換金する際には、雑収入として税金がかかってしまうこともあります。

都市鉱山を活用して、確実に利益をつかむ

 

 そこで私がおすすめしたいのが、「アンティークコインや中古のジュエリーを収集する」という方法です。

 通貨として流通していた金貨(メイプルリーフなど)は、言うまでもなく原材料に金を多用しています。そしてジュエリーは、金と宝石が合わさったもの。

 どちらも、金投資の最大のデメリットとも言える「インゴットで買う際の手数料」が適用されませんし、きちんと目利きができれば「安く買って高く売る」ことが可能です。

 ただし買い取る際に鑑別書を頼りすぎると、その鑑別書自体が偽物の場合もありますから、必ず信用できる鑑定機関とタッグを組んでやっていくことをおすすめします。

 金投資は、始めようと思えば数千円から手軽に始めることができ、またアッパー層なら億単位でも投資できる魅力あるもの。

 次回は、収集した金貨や中古ジュエリーでいかに利益を生むか、その実践的な方法についてご紹介します。

 

「後編・利益を生む金投資の実践方法」に続く

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