大和工房

伝統の和履物「雪駄」をより履きやすく
スタイリッシュにアップデート
奈良の地場産業として古くから製造されてきた「雪駄(せった)」は、茶人や風流人に愛されてきた日本伝統の履物だ。一見シンプルに見えるその構造は、歩きやすさや足馴染みへのこだわり、日本人の美意識に裏打ちされており、履きこむほどに愛着が増し、その奥深さを感じさせてくれる。
ご紹介する〈大和工房〉は、この伝統の雪駄をより履きやすく個性を発揮できる現代の履物としてアップデート。たとえば親指とその他4本の指を分ける花緒が、横幅に対して中央にある従来品に対し、大和工房では雪駄に足を乗せた時に、ごく自然な位置になる様に花緒の位置を親指側に寄せる等、靴に馴れた現代人がストレスなく履けるようにアレンジし、履きなれない方でも指の付け根が痛くならないように工夫されている。天板と呼ばれる部分には伝統的な楕円型の他、角形・菱形・女性向けの足なり型等のご用意があり、底面も牛革・合成ゴム・ラバー・ラバースポンジ・EVA・ソフトウレタン・ミュールタイプ等、ご自身の好みや歩きやすさに応じてお選びいただける。
また、マライ草・イ草といった定番素材をはじめ、型押し合皮・デニム・本革といった天然素材等、枠にとらわれない素材使いも大きな魅力。有松絞染・しじら織り・栃木レザー・小千谷縮・美濃和紙・鹿革漆皮等、その名を国内外に知られる逸品素材を、時にクラシックに、時にモダンに使いこなすセンスの素晴らしさは目を見張るものがある。
〈大和工房〉の雪駄は、その美しさと履き心地の良さから、国内のハイクラスの旅館やホテルでも採用されていることからも、その品質はまさにお墨付き。直営店は、江戸末期から明治期にかけての面影を今に残す「ならまち」の一角にあり、そこは雪駄のミュージアムさながらだ。こんなに豊富なバリエーションがあるのか…と、きっと驚かれるに違いない。是非ご自身で手に取って、お気に入りの一足を見つけていただきたい。ウェブサイトには、雪駄に関する丁寧な情報がアップされ、オンラインでの購入も可能なので、一度ご覧になってみてはいかがだろう。





店舗情報
大和工房
住所 | 奈良県奈良市中新屋町15 |
電話番号 | 090-6670-8835 |
営業時間 | 3月〜9月 11:00~18:00 10月〜2月 11:00~17:00 |
定休日 | 火曜日 |
ホームページ | https://yamatokobo.jp/ |