有限会社 アーキスタジオ川口
一級建築士事務所

2014年にグッドデザイン賞を受賞した「CH14 レジリエンス住宅」。ハイセンスなデザイン、回遊性に富んだキッチンは使いやすさにも配慮している。空間を壁や柱で仕切らず、採光と照明の明暗で自然にゾーニングされるよう設計している
ARCHITECTURE MELTS INTO THE EARTH
豊かな時間と空間を享受できる住まいを創造
本誌読者の方にも、川口とし子氏の名前をメディアを通してご存じの方が多いことと思う。国内外の建築事務所勤務を経て、前身となる「アーキスタジオ・オゾン」を立ち上げたのは1989年のこと。後に〈アーキスタジオ川口一級建築士事務所〉に改称し、その活躍のフィールドは、建築からプロダクトデザインまで幅広い。
代表作に、桐材を使った着物を収納するチェストで、2011年「グッドデザイン賞」を受賞。災害時に安全・安心な環境を保つ「CH14レジリエンス住宅」で、2014年「グッドデザイン賞」を受賞。さらには、2015年「第32回住まいのリフォームコンクール」で住宅リフォーム推進協議会会長賞を受賞している。
多彩な分野で高い評価を受けている川口氏が手掛ける空間は、「シンプル&サスティナブル」。建築における最大のテーマは「地球環境」と「人々の安全・安心の生活を守る」という2点に集約されるとし、長岡造形大学にて長年、「環境・景観と建築再生」をテーマにした研究活動にも励んできた。
人と環境にやさしい本物志向の素材選択や、ものづくりへのこだわりが細部まで行き届き、和とモダンが高次元で融合する知的でハイセンスなデザインが持ち味だ。
また、最先端の建築技術で長く住み継いでゆく家づくりを目指すと同時に、短い期間で廃棄と新築を繰り返す「スクラップアンドビルド」から脱却するためのリフォームにも注力。これまでにも多くの中古物件が川口氏の手によって新たに息を吹き返している。
建築という行為を通じて、人々がより豊かな時間と空間を享受できるように——。その真摯な想いを持ってクライアントと向き合う川口氏と共に、家族の豊かな暮らしの土台となる家づくりをスタートさせてみてはいかがだろう。

「CH14 レジリエンス住宅」の外観。レジリエンス住宅とは、年間を通して快適に生活できることはもちろん、自然災害などの非常時には自立して電力供給できるような住宅のこと。川口氏は女性視点と、しなやかな知恵から、子どもから高齢者まで安全・安心に繋がる家づくりを提案をしている

代表取締役 建築家 川口とし子氏 建築からプロダクトまで多彩に活躍し、住宅のリフォーム前後を紹介する人気のTV番組には8回出演。2009〜2022年長岡造形大学にて教鞭を執る

東京文京区の住宅建て替え例。山門正面に見えている茶色の縦長の建物がそれで、以前は光の入りにくい間取りだったため、天窓や縦長窓の配置、スケルトン階段、吹き抜け、ガラス戸などを使い、明るさを確保。軽量鉄骨を選択し、空間の広さと収納にも十分配慮して設計されている



閑静な住宅地で子育てしやすく、ポストコロナのライフスタイルをテーマに安心・安全で快適な住まいを目指した個人邸。吹き抜けの2階リビングには高い天井まで開口とした大きな窓、キッチン上に配した壁の無い空間、階段の配置、テレビボード上の高い位置に備えた棚なども非常にデザイン性が高く、楽しく住めそうな空間に仕上げられている

店舗情報
有限会社 アーキスタジオ川口一級建築士事務所
住所 | 東京都港区南青山6-1-6 |
電話番号 | 03-5485-0670 |
営業時間 | 要相談 |
定休日 | 不定休 |
設計・監理エリア | ・全国 ※詳細につきましてはお問い合わせください |
ホームページ | http://arcka.com |