染と呉服 はっとり

お客様と共に歴史を刻んで4代目
愛好家からも絶賛される「はっとり好み」
お客様をお迎えするのは、近鉄線学園前駅北側の閑静な住宅街。〈染と呉服 はっとり〉は「本当は誰にも教えたくないのだけれど、ついつい自慢したくなる店」として、地元の名士や全国各地の著名人がお忍びで訪れる隠れ家的な呉服店だ。明治後期、現在の女将・服部容江氏の曾祖母・服部カツ氏が興した「服部呉服店」が創業母体。2代目と共に、戦前・戦後から昭和までを呉服一本で駆け抜けてきた老舗である。現在の屋号へと改めたのは女将の父親である3代目。これを機に京友禅や染の着物を中心に呉服販売を手掛けるようになり、4代目女将へとその系譜が受け継がれている。
女将の母方の里は京友禅染匠で、義妹の里は元帯織屋。叔父は京都伝統産業会館元理事で、着物文化の発展への長年の貢献から黄綬褒章を受賞した吉田隆男氏その人である。こういった環境の中、3歳の頃から反物を転がして育った女将の帯と着物の合わせ方は素晴らしく、卓越したセンスでどんなものでも合わせてくれると絶賛されている。
同店では、京友禅はもとより辻が花染めや一珍染め、ろうけつ染め、本疋田絞り等の「染め」の逸品を専門に取り扱い、爪掻き本綴れ帯といった希少性の高い帯地のご用意も。ただし、作家物や人間国宝の作品も美しく素晴らしいが、それに頼らず、自身の目で選び、確かめ、心を揺さぶられるような作品をお客様にも提供したい—というのが女将の想いにある。3代目までは戦後の物の無い時代を経験してきたことから、質素倹約や質実剛健の考えもその土台にあり、一本筋の通った着物選びの姿勢が「はっとり好み」と称される同店の品揃えにも表れている。
さらに、唯一無二のお品物を創るために、そこに手を加える足し刺繍や金彩加工を施した誂えが可能であることもうれしい限りで、呉服小物に関してもお客様だけの唯一無二のものとなるように様々な提案をしてくれる。初めて誂える方も、お客様の側に立って提案してくれるので、どうぞ臆することなく来店のご予約を。美しい反物や小物を前に、まるで少女時代にかえったような、わくわくする時間をお過ごしになって頂きたい。





店舗情報
染と呉服 はっとり
住所 | 奈良県奈良市学園北1-3-10 |
電話番号 | 0742-44-1444 |
営業時間 | 10:00〜17:00 (完全予約制) |
定休日 | 月曜日 (お客様のご都合に合わせております) |
駐車場 | 3台 |
ホームページ | https://kimono-store-687.business.site/ |