株式会社セル アーキテクト
歴史長く続いた熊本第一信用金庫山鹿支店と来民支店の2支店を統合し、熊本第一信用金庫山鹿来民支店を新築した。建物を南北方向に縦長に配置し、まちに対して開かれた構成とし、屋根を延長してバス待合スペースを取り込むことで、地域に開かれた金融機関としての姿勢を示している。屋根は、芝居小屋の「八千代座」の格子天井から発想をへて充腹梁を活用した無柱空間の格子天井としている。外壁のコンクリート壁は、OSB型枠を利用し、和を引き立たせた
秀でた感性と多彩な手法で
建築をデザインする設計集団
〈セル アーキテクト〉の名前を初めて聞く方でも、九州エリアで同社が手掛けた施設名を聞くと、親近感を抱く方が多いことと思う。
昭和41年(1966年)に、創業母体となる中川建築設計事務所がスタート。〈セル アーキテクト〉に社名を改めたのは、平成28年(2016年)のことで、創業から60年という長きにわたり、地元を中心に活躍する設計事務所として、人々の暮らしを建築設計から支えてきた存在でもある。
様々な構造や用途の実績を持つ同社では、木造(W造)、鉄筋コンクリート(RC造)、鉄骨造(S造)をはじめ、工場で製造済みの構造体や部材を現地で組み立てるプレキャストコンクリート造(PC・PCa造)といった工法に対応する設計を網羅し、戸建て住宅はもちろん、公共施設、学校等、医療・福祉施設、商業施設から工場まで、実に多岐にわたる分野を手掛けている。
デザインテイストや用いる素材は用途やニーズによって様々だが、中でも天然素材を随所に用いた設計は同社の得意とするところ。キッチン等の水回り家具の設計も可能とすることで、トータルにバランスの取れた建築空間を提供することも同社の持ち味だ。
「建築設計を業として成す上で、事務所は技術者の集団であり、常に向上心を持つ人間の集まりでありたい」。そのしっかりとした想いを軸に、発注者の要望と社会的な公益性、デザインと機能といったバランスの舵を取りながら、与えられた敷地と予算の中でベストを尽くす〈セル アーキテクト〉に、建物を依頼してみてはいかがだろうか。
トヨタレンタリース熊本空港店。1日400~500台の利用があるため切り返しのない車両動線とし、安全で速やかな移動を実現することによって、より多くの車両を扱えることを目指した。黒いスレートを使った外壁は、阿蘇空港との親和性を取りながら、どこか熊本城を連想させる。水平に伸びた大きな屋根は、空から見ると武者返しの形をしている。正面にあるルーバーは、阿蘇五岳の形状を模している
デイセンターCasa昭和町。最大25.48mの木造トラスを連続させ、デイサービス棟・デッキ・ホール棟をトラス架構に統合した。柱の少ない大空間を構成して視線の抜けと回遊性を確保し、用途の異なる諸室をゆるやかに連結。構造体を意匠的に現すことで、通りからも木の表情が感じられ、町並みに対して「木のぬくもり」を発信する象徴性を持たせた
熊本有数の湧水広場である江津湖湖畔に建つ住宅である。敷地高低差を利用した半地下は、外部からの視線を完全に遮り、プライバシーが確保されている。地上1階には江津湖に対する大きな開口を持ち、別荘のような建築となっている
〈セルアーキテクト〉の鉄骨づくり2階建ての本社ビル。住宅地に建つ地理的な要素を考えたうえで、周囲の住宅に対し閉じながら開く。この二つの相反する要素を満たす建築である矩形のボリュームを穿きピロティーや開口部を構成。内部は美術館を思わせる静謐で美しい空間が広がる
店舗情報
株式会社セル アーキテクト
| 住所 | 熊本県熊本市中央区神水1-11-5 |
| 電話番号 | 096-381-1521 |
| 営業時間 | 9:00〜18:00 |
| 定休日 | 土曜日、日曜日、祝日、GW、夏季、年末年始 |
| 施工エリア | 九州エリア ※詳細につきましてはお問い合わせください |
| ホームページ | http://www.cell-arc.co.jp/ |