株式会社セル アーキテクト

熊本の中心街の電車通りに沿いに建つ単身用集合住宅とテナントの複合ビル。住戸ベランダを交通量の多い北側の電車通り側には極力設けず東側に配する等、住民の居住性を考慮した計画となっている。コールテン鋼をイメージした外装、低層棟と高層棟の特徴的な組み合わせにより、通りのシンボル的存在に
秀でた感性と多彩な手法で
建築をデザインする設計集団
〈セル アーキテクト〉の名前を初めて聞く方でも、九州エリアで同社が手掛けた施設名を聞くと、親近感を抱く方が多いことと思う。
昭和41年(1966年)に、創業母体となる中川建築設計事務所がスタート。〈セル アーキテクト〉に社名を改めたのは、平成28年(2016年)のことで、創業から57年という長きにわたり、地元を中心に活躍する設計事務所として、人々の暮らしを建築設計から支えてきた存在でもある。
様々な構造や用途の実績を持つ同社では、木造(W造)、鉄筋コンクリート(RC造)、鉄骨造(S造)をはじめ、工場で製造済みの構造体や部材を現地で組み立てるプレキャストコンクリート造(PC・Pca造)といった工法に対応する設計を網羅し、戸建て住宅はもちろん、公共施設、学校等、医療・福祉施設、商業施設から工場まで、実に多岐にわたる分野を手掛けている。
デザインテイストや用いる素材は用途やニーズによって様々だが、中でも天然素材を随所に用いた設計は同社の得意とするところ。キッチン等の水回り家具の設計も可能とすることで、トータルにバランスの取れた建築空間を提供することも同社の持ち味だ。
「建築設計を業として成す上で、事務所は技術者の集団であり、常に向上心を持つ人間の集まりでありたい」。そのしっかりとした想いを軸に、発注者の要望と社会的な公益性、デザインと機能といったバランスの舵を取りながら、与えられた敷地と予算の中でベストを尽くす〈セル アーキテクト〉に、建物を依頼してみてはいかがだろうか。



熊本市中央区呉服町の店舗併用住宅。熊本地震により被害を受けた老舗鮨店の建て替えで、耐火性・耐震性を考慮しRC 構造を選択。無機質なコンクリート壁に特殊な型枠を用いることで、あたたかい表情をつけ、冷たい印象にならないように工夫されている。また、市電の敷石を再利用した外構など古い街並みが失われていく中、地域に馴染み、街の歴史を感じさせる意匠となっている。内装は自然素材を配して簡潔にまとめられ、高感度でありながら居心地の良い空間となっている


カローラ熊本東バイパス店。アースカラーという選択、緑を取り込んだ公園のような意匠など、地域に新たな魅力をもたらす景観に配慮されている。通りに対して圧迫感を与えないようにセットバックをし、渋滞中のドライバーの方や住民の方にも心地よい癒しとなるような景観が考えられている。店内は木質系の仕上げや大きなトップライトによって、屋外的な解放感のある空間に。屋内外ともに自然を感じさせる美しいデザインだ

隣地の運動公園にある豊かな自然環境を取り込むようなコの字型の建物配置の保育園。室内からは四季折々の緑を望み、近隣には子供たちの声があふれ出し相乗効果で街並みの価値を高めている。建物全体、外部廊下で温かみがありながらシャープなラインを形成し、園舎全体を牧歌的で洗礼されたデザインとしている

セルアーキテクトの鉄骨づくり2階建ての本社ビル。住宅地に建つ地理的な要素を考えたうえで、周囲の住宅に対し、閉じながら開く。この2つの相反する要素を満たす建築だ。矩形のボリュームを穿きピロティーや開口部を構成。内部は美術館を思わせる静謐で美しい空間が広がる
店舗情報
株式会社セル アーキテクト
住所 | 熊本県熊本市中央区神水1-11-5 |
電話番号 | 096-381-1521 |
営業時間 | 9:00〜18:00 |
定休日 | 土曜日、日曜日、祝日、GW、夏季、年末年始 |
施工エリア | 九州エリア ※詳細につきましてはお問い合わせください |
ホームページ | http://www.cell-arc.co.jp/ |