櫻湯 山茱萸

切妻屋根が特徴的な〈櫻湯 山茱萸〉の建物は、同じく山形県内にある伝統的な建築物「山居倉庫」を彷彿とさせる造り。黄色い土塗りの壁と落ち着いた石畳、玄関前に植えられた山茱萸の木が、その先にあるもてなしの空間へと誘ってくれる
全客室に露天風呂を備える
もう一つの我が家、“和みの私邸”
ご紹介の〈櫻湯 山茱萸〉は、江戸後期に創業した温泉旅館「松葉屋」に端を発し、大正5年には桜の頃に温泉が湧き出たことから「櫻湯」と改名、さらに2005年にはプライベート露天風呂付きオーベルジュとして全面リニューアルした。梅や桜に先駆けて咲く山茱萸(さんしゅゆ)の花のように、温かみと安らぎを感じていただける宿に…と、この花の名が付けられた。
客室は全7室。主室と寝室、リビングから成るゆったりとした空間となっているので、ご家族でも過ごしていただける。珪藻土の土壁や柿渋塗装、古材を用いた建築がどこか懐かしさを感じさせ、全室に趣の異なる源泉かけ流しの露天風呂を完備する。食事も夕食・朝食共に部屋出しなので、周囲に気兼ねすることなく、ゆっくりと過ごすことができる。それはもう一つの我が家。まさに、“和みの私邸”と言えるだろう。
温泉の泉質はさらりとしていて、体の芯から温まる。“温まりの湯”と言われるのもうなずける。露天風呂の開放感に、日常を忘れ心が解き放たれてゆく。
食事もまた素晴らしい。食の宝庫「山形」ならではの旬の食材と特産の品々を使用した、目にも美しい料理が並び、地元の酒蔵やワイナリーの逸品と共にゆっくりと愉しむことができる。まさに至福の時間である。
全室が離れのように独立した建物なので、自分だけの空間と時間を満喫することができ、付かず離れずの距離感が心地良く、真心のこもったもてなしにも癒される。
開湯から920有余年。昔から湯治場として親しまれてきた赤湯温泉。その中心部に位置する新しいスタイルのオーベルジュ〈櫻湯 山茱萸〉。思い出に残る満ち足りた時間を過ごすために、大切な人と訪れていただきたい。


大浴場。〈櫻湯 山茱萸〉は赤湯温泉のメイン通りに面しながらも、敷地の中では静寂な時間が流れている


全7室には趣のある花の名前(一人静・釣船草・花筏・秋海棠・白山吹・都忘れ・大山蓮華)が付けられている


客室の一つ「大山蓮華」の客室露天風呂。源泉を独り占めして至福のひとときを過ごせる

宿からほど近い熊野大社は“東北の伊勢”とも呼ばれ、昔から縁結びの神様として知られるパワースポット。本殿に隠し彫りされた「3匹のウサギ」を探すと願いが叶うとされている。ご宿泊の際はあわせて参拝してみてはいかがだろう


山形は食材の宝庫。地の野菜、山菜やきのこ等、伝統的な食文化を活かした料理の数々を、熟練の料理人の丁寧な技で生み出す。一皿一皿に美味しさと季節感を閉じ込めた料理は、五感で愉しみながらじっくりと堪能していただきたい。また、朝食は、和食または洋食から選んでいただける




店舗情報
櫻湯 山茱萸
住所 | 山形県南陽市赤湯740 |
電話番号 | 0238-43-3020 |
宿泊料金 | 2名様の場合 1名様 33,000円〜 (1泊2食付き、税サ込) |
ホームページ | https://sansyuyu.jp |