高野山料理 花菱

高野山料理 花菱

世界遺産高野山の文化とともに楽しむ
季節を味わう見目美しい振舞料理

　日本の食文化の中で長い伝統を有する精進料理。「精進」という語源は、ただ肉や魚を避けた食物を意味するのではなく、宗旨を問わず精進修養を意味した仏教用語である。仏教が6世紀に中国より渡来して以来、修行僧の食物に厳しい戒律を加えて各宗派独自の精進料理が生まれ、長い年月を経て今日に至る。

　精進料理といえば質素なものを思い浮かべがちだが、弘法大使の諡号で知られる空海が開いた霊山高野山の精進料理、高野山料理は見目美しく色鮮やかで目で楽しめるのが特徴だ。

　季節感を大切に、五法、五味、五色の組合せを厳しく現在に伝える。五法とは「生のまま」・「煮る」・「焼く」・「揚げる」・「蒸す」の調理法。五味は「醤油」・「酢」・「塩」・「砂糖」・「辛」の味。五色は「赤」・「青」・「黒」・「黄」・「白」の色彩をいう。素材を活かした見た目にも美味しく美しい料理は、命を活かすこととなる。だからこそ目で食べる、いわゆる「目食」に重きを置くのだ。中でも、沸教的な伝統行事の際、集まった客人をもてなすために振舞われたという「振舞料理」は、なんとも鮮やかで繊細でいて奥深い味わい。

　高野山の文化とともに美食も楽しめる「花菱」は、女人禁制の頃から高野山料理を創業してきた古い歴史を持つ。千有余年の霊山に移り行く、季節の味を伝統の技で丹精込めて作りあげる料理は、華やかな美しさはもちろん、精進料理だけあって健康にもよくヘルシー。美しく美味しく体にも優しい、まさに食材を活かす料理だ。季節感たっぷりの会席や高野山名物、高野豆腐に白い胡麻豆腐などここでしか味わえない絶品の精進料理を心ゆくまでご満喫頂きたい。

店舗情報

高野山料理 花菱

和食・喫茶「はちよう」