高崎山・鶴見岳・由布岳の稜線が視線の先に広がる大分市緑が丘は、緑豊かな郊外のまち。ご紹介する〈えだ画廊〉が、大分市内の中心街・府内町から移転オープンを遂げてはや12年。2023年で開廊50周年を迎える歴史があり、古くから通い続けるファンを持つ老舗画廊である。
「近年、いいものが売れるのではなく、売れたものがいいものだ、という転倒した価値観が定着しているように思えるのは残念でならない」と、オーナーの小野真寿男氏。屋号の〈えだ画廊〉は、「これが本物の絵だ（えだ）！」と感じていただける作品のみを揃えていきたい、というオーナーの想いから。物故から現在の洋画・日本画・彫刻を扱っているが、人気や流行りにとらわれず、自分自身が気に入った作品であること、そして、いつまでも愛着を持って愉しんでいただける絵画を厳選し紹介することが、開廊当初からの変わらぬ想いだ。
画廊のエントランス正面には、戦後日本を代表する近代彫刻家・柳原義達の代表シリーズのひとつ「道標鳩」のブロンズ像が設置され、庭にも数々の彫刻作品が展示されている。室内のみならず屋外でのアートを愉しめる点も、この恵まれたロケーションならではのもので、ほど良い広さの館内には、おすすめの逸品のご案内をはじめ、期間限定の展覧会が随時開催されている。好みや目的、空間に合わせた作品選びも丁寧にサポートしてくれるので、どうぞお気軽にお問合せを。
絵画や彫刻といったアートは、ご自宅で愉しみ豊かな暮らしの一助となってくれる。今年の8月には京都店も開廊予定なので、ご自身の感性にあった絵を探しに是非一度。
