てんぷら近藤

素材を吟味し、その素材を天ぷらという手法を使って最高の状態に「蒸す」。これが近藤流の天ぷらである。揚げ油にも細かいこだわりがあり、太白胡麻油、焙煎胡麻油2種を独自にブレンドし、高温、低温の鍋を使い分ける
第一人者が手掛ける
旬味あふれる絶品天ぷら
何か季節の美味しいものを食べたい…。そんな時、足を運んでいただきたいのが銀座〈てんぷら近藤〉だ。店主の近藤文夫氏は味にこだわる大人のホテルとして愛され続ける御茶ノ水の「山の上ホテル」の「てんぷらと和食 山の上」にて料理長を歴任。写真家の土門拳、文筆家の池波正太郎をはじめ、氏の天ぷらをこよなく愛する文人墨客は数知れず。
腹持ちの良さを考えた分厚い衣の概念を捨て、ごく薄い衣にして軽く仕上げる。水分を飛ばすことをよしとしていた天ぷらを「天ぷらは、水と油を利用した蒸し料理」として捉え、素材の瑞々しさを愉しめるように。邪道とされた野菜を重用する—。近藤氏は今現在天ぷら専門店が礎とする天ぷらの新しい世界を作り上げた希代の料理人であり、国内外にその名を知られる存在でもある。
銀座の一角に自店を構えたのは43歳の時。まさに満を持してのタイミングであった。天ぷらを若い世代にも愉しんでもらいたい、世界へと広げたいとの想いから、技法を細かく説明した本も出版する等、天ぷら一筋に半世紀を超える。和食の基本を守りながらも常に新しい味や技法を追求し、今も自らが毎朝市場へと足を運び素材を吟味する。
魚介はもちろん半時間をかけて揚げる厚さ5センチを超えるさつまいも、極細に切り揃えた人参のかき揚げといった野菜の天ぷらの美味しさも定評があり、海老やきすといった江戸前も舌が躍る。
天ぷらとの相性が考えられた銘酒も厳選銘柄が揃っているので、ぜひ一献。
店はビルの9階にあり、奇をてらわない心地良い設えに近藤氏の人柄が見て取れる。天ぷらの第一人者の手掛ける天ぷらを肩肘を張らずにごゆるりと。
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人参の天ぷら
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さつまいもの天ぷら
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空豆の天ぷら。これまで口にしてきたものとは全く別物の味わいに誰もが驚く。看板商品のさつまいもは、揚げ時間がかかるため、最初にオーダーを

お好み、おまかせのご用意があるので、その時々のご用向きや気分に応じてお選びを。カウンターに立つ料理人の手さばきを目の前に、ライブ感あふれる天ぷらの醍醐味を愉しみたい
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天ぷら一筋に半世紀以上。常に前向きに新しい味を求め、一料理人であり続ける近藤文夫氏
店舗情報
てんぷら近藤
住所 | 東京都中央区銀座5-5-13 坂口ビル 9F |
電話番号 | 03-5568-0923 |
営業時間 | 昼 12:00~15:00(L.O. 13:30) 夜 17:00~22:00(L.O. 20:30) |
平均予算 | 昼 10,000円 夜 16,000円 |
定休日 | 日曜日、月曜日が祝日の場合は休み |
ホームページ | https://tempura-kondo.com/ |
※平均予算は税込み金額の目安です