ふく旅庵 下商会館
ふく料理の達人を創業初代に、
極上の“ふく”をコース料理にてご提供
古くは縄文時代から食されていた記録が残るふぐ。今回ご紹介の〈ふく旅庵 下商会館〉の創業初代は、自他共に認めるふぐ料理の達人として知られる西山正巳氏。50年以上にわたり創意工夫を重ねて生み出したふく料理の数々を書き記した「ふく百華」は、ふぐに関する膨大な知識・知恵のみならず、西山氏の包人としての「魂」が記されたもので、入手が困難になった現在もふく料理人たちに読み継がれ、後世に影響を与える名著である。
“刺身一枚絵一枚”の食感にこだわり、大皿に牡丹の花の如くふく刺しを盛り付けた「牡丹盛り」は同店発祥。「食べても美味しい、観ても美味しい。こんなに幸せにする魚はいない!」と常々語っていた西山氏の想いを語り継ぐもので、刺身を一枚一枚平たく丸く、牡丹の花びら見立ててひくことで、牡丹があでやかに花開く様が表現されている。一般的には表現の難しい花芯の部分は皮や飾りををあしらう事がほとんどであるのに対し、すべてが刺身であることも、伝統の技を継承する包人だからこそ。
また、もう一つ注目いただきたいのが横に添えられた皮の見事さ。大抵は丸まってしまう皮を細くまっすぐに切るのは極めて高度な技を要し、口にした時の食感が各段に違う。このほかにもお祝いのお席に最適な鶴盛りをはじめ、ふくの白子を白みそ仕立てで味わう小吸物や焼白子も人気の逸品。とらふぐの出汁をふんだんに使用したふく料理を組み合わせたコース料理は2名様からご予約で。また、最盛期の12月から2月限定の「ふく百華」は、7万円からと高価だが、生涯に一度は味わいたいと食通の憧れを集めるコース料理だ。また、自慢の煮凝りと相性抜群の6種類の日本酒を揃えた「福六酒」も是非お試しを。
お客様をお迎えするのは下関市の閑静な住宅街、丸山町。昭和初期の和風建築の佇まいを今に残す館内には、純和室や和洋折衷の部屋、蔵を利用した個室をはじめ、四季折々を感じられる庭が格の高さを物語る。政府の要人、文人墨客に愛されてきたふく料理の神髄を、〈ふく旅庵 下商会館〉にて、是非味わっていただきたい。
店舗情報
ふく旅庵 下商会館
住所 | 山口県下関市丸山町3-12-11 |
電話番号 | 083-222-0075 |
営業時間 | 昼 11:30〜14:30(L.O.14:00) 夜 17:00〜21:30(L.O.21:00) |
平均予算 | 16,000〜70,000円 |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://www.fukuryoan.com/ |
※平均予算は税込み金額の目安です